３月に上海に帰国した留学生・方芝華（ほうしか）さんから、昨日メールがあった。方さんは、法政大学国際交流センターの紹介で、ＩＦＥＸ２００５で中国語の通訳をしてもらった留学生である。
帰国後に上海に戻って就職活動をしていたが、花王（中国）と博報堂（中国）から内定をもらったという報告だった（エクソンも内定）。最後の一ヶ月は、わたしが顧問をしている（株）レッグスで、インターンシップを経験してもらった。帰国間際に、日系企業を何社か紹介をしてあげていたので、どこかに決まるだろうとは思っていた。
上海外国語大学の日本語学科からは毎年、経営学部に２人の短期留学生（一年間）を受け入れている。方さんもそのひとりである。３年生の後期（日本の４年春学期）に留学してくるのだが、専門のクラスではほぼ全員が上位５％に入るほど優秀である。学部「マーケティング論」の上位者には、必ず上海外語の留学組はふたりとも名前を連ねていた。
彼（女）たちは、法政に留学してくるまで、日本には一度も来たことがない。それなのに、来日時点ですでに、日本語会話がぺらぺらである。勉学態度もまじめなので、教えがいがある。方さんのように、これまではインターンシップまで面倒を見たことはなかったいが、これを機会に、中国人留学生向けの特別プログラムを準備してあげようと思っている。
以下、方さんからの手紙を紹介する。もともと広告代理店で働きたがっていたので、博報堂との選択を迷った末に、メーカーの花王（中国）で働くことに決めたらしい。せっかく日本に留学したのだから、日系企業でがんばって欲しい。わたしの思いが通じたと思う。
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小川先生
ご無沙汰しております。いつもお世話になっております。
中国に帰ってきてからもう一ヵ月になりました。就職活動は大変ですが、この一ヶ月間にチョコチョコ面接に行ったりして、三社からの内定をもらいました。それは上海博報堂、花王（中国）とExxonMobilというアメリカの会社です。ExxonMobilは日本お客様向けのカスタマーサービスの職務で、マーケティング志望とは違うので断りました。
博報堂と花王のどっちかに迷っていたが、いろいろ考えた結果、やはり「商品開発」「生産」「販売」などをトータルで学びたいので、メーカーである花王にしました。所属はスキンケア用品のマーケティング部門です。
ちょっと早いですが、ゴールデンウィークがあけてから、働き始めることになりました。まだ正式的に卒業していないので、7月まではインターンシップで働きます。
先生からいろいろご指導をいただき、本当にありがとうございました！大変助かりました。レッグスでのインターンシップの経験もとても役に立てました。
この前も先生からJFMAに関係したテレビ番組放送のお知らせをいただきまして、ありがとうございました。もう帰国したので、見られなかったので、残念です。
マーケティングについてまだまだ勉強不足なので、これからもよろしくお願い致します。
では、また連絡させていただきます！
良いゴールデンウィークになりますように。
方芝華
