法政大学、志願者募集で大健闘

 少子化の中で、各大学は学生募集に苦労していますが、おかげさまで、法政大学だけは例外のようです。今年は受験生が9万人を超えました。
 


私自身は本日も、経営学部と文学部の「合同入試」(同一問題で複数学部試験実施)でチーフの試験監督を務めます。成功の要因はいくつかあります。
 第一に、全国一斉入試をマスコミが頻繁に取り上げてくれたこと。明治対法政、全国一斉地方入試の戦いが入試記事としておもしろがられたようです。広告費としては10億円くらいの効果でした。
 二番目は、複数学部の合同入試(統一問題の使用)で余った資源を、受験生に受験機会を増やすことで全体の受験者数を増やしたことです。この決断は、見事だったと思います。振り返ると、わたしが経営学部長時代に、学部教授会で反対意見を押し切って、法学部(国際政治学科)と経営学部(第Ⅱ日程)の同時試験に踏み切ったことがそのきっかけになりました。あとは、五月雨式に、複数学部の共通問題入試が可能になりました。
 本HPでは具体的に公表できませんが、法政大学として次の手段をすでに準備しています。新学部の増設、施設面での充実、教育方法の改善などです。内部に多くの問題を抱えてはいます。しかし、人まね(他大学のものまね)ではなく、どこもやらない新しいことに挑戦している法政大学の姿勢が世間から評価されているのだと思います。
 試験監督は案外たいへんなのです。受験生に気を使うし、万が一のトラブルをいつも心配しています。センター試験を入れると、今年は4回学部の入試監督が当たっています。大学院、学部の特別入試(面接、編入試験)などを入れると、全部で8回の試験監督(面接実施担当)にあたっています。それでは、行って参ります。