「地方の中小企業であることの強み」2008年2月号

今年最後の依頼原稿である。中小公庫マンスリー(2008年度2月号)に掲載予定。詳しくは、本HPの<リサーチ&レポート>を参照のこと。以下は、リード文である。


企業経営についての世間の常識は、まちがっていることも多い。ときには、常識を疑ってみることも必要である。一般的に、地方出身の企業であることは、大都市に本社がある大きな企業と比べて、それ自身が大きなハンディキャップと考えられがちである。それに加えて、規模が小さく知名度が低いとなると、ハンディはさらに拡大される。
 「地方・中小企業の二重苦仮説」は、本当に正しいのだろうか?本稿では、この命題の正しさに挑戦してみる。
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 ちなみに、原稿中には書いていないが、都市型ファッション小売業(G1)と地方立地のファッション小売業(G2)には、以下のような規模格差が存在している。いかに、地方出身企業がすごいかがわかる。

都市型(G1) / 地方立地型(G2)
ファイブフォックス 1753 ファーストリテ 5252
ユナイテッドアローズ 587 しまむら 3279
サザビーリーグ 506 ライトオン 1066
ビームス 446 西松屋 1043
ナルミヤ 267 ハニーズ 543

注:売上高は、原則として2006年(あるいは2007年)
直近の連結決算数値 おくえん