【巻頭言】「うさぎ年に生まれた花業界人、性格とその生き方」『JFMAニュース』(2026年9月号) 

 今月の18日に、札幌の郊外でトルコキキョウやダリア、ラナンキュラスなど少量多品種の花を栽培している堀田強さんの農場を訪問することがあった。『JFMAニュース』のトップインタビューで、堀田さんを取材するためである。ご存知のように、堀田さんは、長沼町で多品目の花を栽培しているユニークな生産者集団「北の純情倶楽部」のリーダーである。
 わたしはなんの疑いもなく、堀田さんは北海道の生まれで、生粋の農家の後継者だと思っていた。ところが、実は北区王子の生まれで、大学卒業後に道内を放浪した果てに、長沼町の米農家の娘さん(奥様)と結婚して、花栽培に転じた東京人だった。インタビューの様子は、来月号から2回連載で『JFMAニュース』に掲載されることになっている。
 
 ところで、インタビューの冒頭でわかったことがあった。わたしの推察通りで、堀田さんとわたしは、昭和26年(1951年)の生まれだった。なぜ堀田さんが「うさぎさんチーム」のメンバーだと思ったのか? それは、うさぎ年に共通の特徴が見られるからである。
 「四柱推命・十二支(卯)」によると、卯年生まれには3つの顕著な特徴がある。
① 物静かであると同時に愛嬌やユーモアもあって、「身近な人たちから好かれやすい」。
② とても繊細な心の持ち主だが、「人に嫌われたくない」という思いから、何かを頼まれた時、断れずに無理をしてしまうことが多い。
③ 少し飽きっぽい一面はあるが、意外とフットワークが軽く、「どんどん新しいことに挑戦するタイプ」。
 堀田さんを見ていると、卯年生まれの3つの性格がそのまま当てはまっているように思う。インタビューの中でも、ご本人から、「人と同じものをつくりたくない」「作業が面倒くさいのでみんなはやらないだろうから、自分は挑戦してみる」という発言が出てきた。うさぎ年のわたしたちは、もめごとの調停役に回ることもあって、意外とリーダーシップがある。
 
 JFMAのメンバーを見回すと、今年度中に、後期高齢者の仲間入りを果たす同期生がたくさんいることがわかる。岐阜県でミニバラの鉢物を栽培している「セントラルローズ」の大西隆さん。香川県でハイビスカスやブーゲンビリアなどの鉢物を生産している「三豊園芸」の前川茂さん。どちらも堀田さんやわたしと同じで、卯年の生まれである。そして、3人ともに、奥様とはとても仲良しのラブラブな関係にある。
 わたしたち卯年の人間は、団塊の世代(昭和22年~24年)の2年後に生まれている。人数が多い“塊”の後で生まれてきたので、生育環境は厳しかった。何かと騒々しい兄姉に囲まれて育ったから、彼らとは違う何かにチャレンジしないと生き残ることが難しかった。
 新しいことに挑戦する機会が、終戦から45年後(大阪花博)に花業界が大きく飛躍するチャンスが到来した。1990年に新しい市場の窓が開いたのである。時代は巡って来年は、横浜で国際花博が開かれる。わたしたちの一回り下には、昭和38年(1963年)に生まれたうさぎさんがいる。例えば、「青山フラワーマーケット」を起業した井上英明さんである。だから、今度の国際花博でも、新しい機会に挑戦するラビット軍団の誕生を期待してみたい。

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