【柴又日誌】#228:年の暮れ、令和7年

 年の瀬、今年もまた暮れていく。お正月は、神戸の家族4人(由くん、奈緒ちゃん、紗楽さん、諒くん)と京都の娘(ともみ)が、明日の午後に、同じ!新幹線のぞみ号でやってくる。
 当初、神戸と京都の2組は、新幹線の切符を別々に予約したようだ。ところが、先ほど家族LINEでお互いの予約を確認したところ、偶然にも同じ列車を予約していたことがわかった。それならばと、娘のともみが座席を取り直して、神戸組と京都駅で合流することにしたようだ。 
 神戸の4人は、のぞみ号の1号車で、3人掛けの座席(5A、5B、5C)と、その後ろの窓際の席(4A)を予約していた。ともみは、自分の切符を取り直して、3人掛けの後ろの座席(4B)を速攻で確保できた。同じ列車を予約したのも偶然ならば、同じ号車の隣の席が確保できたのもラッキーだった。
 
 というわけで、明日の午後には、小川家の4家族全員がわが家に集合することになった。
 年末年始の数日間、関西から来る5人が東京に滞在する。ただし、各自それぞれに都合がある。家族11人全員が一緒にいて、4人の孫たちが1階で遊べるのは、大晦日(31日)の午後15時から夕食が終わる時刻(21時)までだろう。
 神戸組の4人は、元旦にネズミーランドに行く計画を持っている。小川家の全員11人が高砂で揃うのは、最近では珍しい。2年ぶりになるだろうか? 10月に誕生日が来ると、わたしはとうとう75歳。後期高齢者の仲間入りになる。
 夫婦が年齢を重ねているから、みんなと過ごせるのも長くはないだろう。関西組の今度の帰省は、だから、ラッキーで貴重な時間だ。そう思うと、思わず涙が出てくる。
   
 ところで、先ほど(朝9時ごろ)、3階から二人の孫たちが1階に降りてきた。年末恒例のお餅つきをして、意気揚々と返っていった。ランチは、彼らがお団子にしてくれたお餅になる。あんこ餅、きな粉餅、からみ餅の3種類から好きなものを選ぶ。めいめいが勝手に食べる昼食会だ。
 昨日は、高砂の二人の孫たち(穂高と夏穂)が、年賀状の宛名シール貼りを手伝いにきて、お小遣いを稼いで帰って行った。数日前に、夏穂が「今年もペタペタのお仕事はするの?」とわたしに尋ねてきた。「ペタペタ」とは、タックシール貼りのことだ。夏穂も穂高も、シール貼りは自分たちの仕事だと思っているらしい。
 このご時世だから、アルバイト代も高騰している。去年は、宛名シール1枚につき、貼り賃は5円だった。今年は、そんなわけで大盤振る舞いをすることにした。シール一枚につき、倍額の10円!! 孫たちは、それを聞いて喜んで飛び跳ねた。

 子供たちは、一年ごとに成長している。ふたりの作業風景を見ていると、去年よりも驚くほど手際が良くなっている。それでも、小学校1年生の夏穂と4年生の穂高とは、明らかに作業のスピードがちがう。
 年賀状の挨拶の文面は、すでに印刷済みである。かつては、年賀状の印刷枚数が400枚を超えていた。今年はピーク時の約半分で229枚。年賀状終いや物故者が増えている。住所がわからず、行先不明の人もいる。若い人たちは、そもそも紙の年賀状を出さないようだ。
 さて、二人がシール貼りを終えたところで、手元にある枚数を数えてみる。自分たちで10枚ごとにまとめて、積み重ねてカウントしている。その枚数を、最後にかみさんに確認してもらう。彼らの自己申告の枚数と実際の枚数が完璧に一致していた。お見事でした!
 貼り終えたのは、穂高は130枚で、夏穂は95枚。ふたりとも丁寧なのだが、兄と妹でスピードに差が出るのは致し方がないところ。合計で229枚にならないのは、わたしがお手本として、シールを4枚ほど事前に抜いていたからだ。
 アルバイト代は、穂高が1300円で、夏穂が950円。ただし、お駄賃がそれぞれプラス100円。二人とも頑張ったからだ。ふたりは、新券の千円札と小銭を抱えて、いそいそと3階に上がっていった。今年も、楽しいシール貼りが終わった。
   
 

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