2009年9月6日に、第6回酸欠マラソン(ハーフ)を走った。石鎚山の麓の山中、標高1400メートルのところにある「山荘しらさ」の駐車場がスタート地点になる。前夜、羽田からの最終便で松山空港で降りて、真っ暗闇の山道をレンタカーで山荘まで走った。
翌日は快晴。ハーフの部は、10時のスタートだった(10Kは10時10分)。1700M地点まで昇って、同じ山道を今度は下りてくる。最大傾斜度は、8度。空気が薄いので、この坂道はほとんど壁のように感じる。
走り終わったあと、酸欠マラソンの参加者たちが散ってしまったあと、連泊したわたしは、宿のご主人(小森隆一さん)と話し込んだ。そのときの内容は、【走る!】「山荘しらさ」の小森隆一さんご夫妻、森の生活 | 小川先生 のウェブサイトに記録として残しておいてある。
そこから16年が経過している。10年ほど前のことだろう。「いつかまた”酸欠マラソン”を走りに来ます!また寄らせてください」と電話で小森さんに連絡をとったことがあった。本日、思いたって山荘しらさに電話を入れてみた。3度電話したが、小森さんが電話に出ない。
RUNNET(エントリーサイト)で、高知県いの町が主催する第22回大会に申し込もうと思ったことがきっかけだった。年齢的にハーフの急坂は無理だろう。10KMにエントリーしようと思って、まずは宿の確保を前もって確認しておきたかった。
ネットで調べてみると、新たに色々なことが分かった。わたしが宿泊した山荘しらさは、大規模改修工事で2017年から2021年まで休業していたこと。宿の主が、小森さんからどなたかに変わっていたことだった。
電話口(正式な電話予約番号)に出た女性に、宿のご主人だった小森さんがしらさを離れて、愛媛県西条市で「HAZUKI」という居酒屋を開いていることを知らされた。「西条で居酒屋を始められてから7年から8年くらいになりますかね。美味しいと評判のようですよ」ということだった。
おそらく2017年に宿の改修工事が始まった時点で、高知の山から瀬戸内海の海沿いの町、西条市に移住することなったのだろう。元々がピザハットの店長をしていたから、そして、お子さんが大きくなったことをきっかけに、居酒屋経営のために山を下りることになったのだろう。
さて、自分としては、ここでふたつの決断をしなければならない。
1 10月5日、酸欠マラソンを走るために山荘しらさを予約すべきか?
2 西条市に寄って、小森さんと話してみたいと思うかどうか?
2については、残念なことをしてしまった。というのは、香川県三豊市在住の前川茂さんが叙勲を受けることになり、9月5日に叙勲祝賀記念パーティが開かれる。場所は、高松市のホテルである。その帰り道に、西条市に寄ることは可能だからだ。
1については、わたしの興味次第だろう。新しくなった山荘しらさと、石鎚山に落ちていく夕陽をもう一度見たいと思うか? 小森さんがいない山荘しらさには、ドラマの要素はあまりないように思った。電話口に出られた女性からの反応からそう思ったからだ。
第22回四国のてっぺん酸欠マラソンのエントリーは、7月25日から始まる。
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