【柴又日誌】#159:本田消防団では、団員の定年が72歳だった!

一昨日の午後のことである。第11分団の石川良夫分団長から、わたしのLINEにメールが届いた。「お疲れ様です。定年延長の書類記入お願い致します。今週中にポストインしておきます」。石川分団長からのメールの最後に、「定年に係わる特例適用願」という書類の画像が添付されていた。おやおや、本田消防団の定年は75歳だと思っていた。

 

 わたしが書類の空欄部分を埋めてから、石川分団長が本田消防団長に「定年延長願」を提出することになるらしい。

 空欄のほとんどの部分は、すでに石川分団長が埋めてくださっていた。<  >の部分が、分団長がすでに記入してくださったものである。

 

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 「定年に係わる特例適用願」 令和 年 月 日

 本田消防団長 殿    本田消防団第<11>分団

             分団長 <石川良夫> 印

               

 本田消防団第<11>分団 <     >は、<令和5年度>末をもって、

 本田消防団事務処理に関する要綱第12条により定年の年齢に達しますが、

 同13条の規定により定年延長を希望します。

 

 1 定年延長を希望する団員等

 分団名 <11>

 階級  <団員> 

 氏名  小川孔輔

 特殊技能団員等指定  有 <無> 

 指定されている技能等 <  空白   >

 定期健康診断の結果  <  空白   >

 延長理由  <例:まだ十分消防活動出来る体力有>  

 

 令和 年 月 日 氏名          印

 

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 一昨年の11月1日に、葛飾区本田消防団に入団した。1年ほどで、「満72歳」の定年が到来していた。地区リーダーの金井進一さん(「寿司ダイニングすすむ」のオーナー)からの入団案内では、本田消防団の定年は「75歳」ということだった。

 よくよく聞いてみると、72歳の定年が来たあとで、3年間は定年延長できるということだった。石川分団長からのメールで、そのことを初めて知った。笑ってしまったのは、定年延長の理由だった。延長そのものは、自己申告制である。石川分団長が考えてくれた理由が可笑しかった。「例:まだ十分消防活動出来る体力有」。

 ありがたいことだ。拙著『わんすけ先生、消防団員になる。』(小学館スクウェア、2023年)で、わたしが72歳のいまもフルマラソンを走っているのを皆さんがよく知っている。東京マラソンの完走が、こんなときに役立つとは(笑)。

 分団長からのメッセージを読んだあとで、わたしと石川分団長との間でのやり取りが続いた。簡単に紹介したい。

 

(わたし)「定年は72歳だったのですね」

(分団長)「はい。残り3年間宜しくお願いします。 

(わたし)「そうなのですね、笑。65歳過ぎてからは、大学も同じでした。毎年、教授会でこの先生は延長してよろしいかどうか?
裁判にかけられるみたいでした。ありがとうございます。」

(分団長)「その後、更に3年間大規模災害団員に配属希望有れば延長可能です。大規模な災害以外は活動はありません。」

 

 今朝のことになる。

(分団長)「おはようございます。ポストインしましたが、間違えて倅さん?(次男のこと)の方に入れてしまいました。すみません」。

(わたし)「いろいろとありがとうございます。隣(次男の郵便受け)から回収して、分団長のところに届けます。お手間をとらせてしまいました」

(分団長)「よろしくお願いします」

 

 分団長からは、今年度の「操法大会で6人のメンバーのうち、どこかのポジションを担当してみないか?」と誘われている。72歳の団員(分団名は忘れた)が、昨年の消防操法大会で、本田地区で最優秀賞を獲得したらしい。

 72歳とはいえ、表彰された方は長年の間、消防団員として活躍してきた人らしい。わたしはといえば、入団したばかりの一年生である。さすがに、その方と同列には論じられないだろう。