『わんすけ先生、消防団員になる。』のもくじ、オープニング、家系図、あとがきのゲラが届く。

 9月発売予定の処女小説は、出版までの進行が2週間ほど遅れている。七夕のころには、本の全体のレイアウトが固まっているはずだった。ところが、昨日になってようやく、オープニング(物語の幕開け)ともくじ(レイアウト)、家系図のゲラが届いた。あと残るは、周辺の地図イラストと扉部分だけになる。一息ついたところではある。

 

 ここまでくると、あとは「束見本」ができあがって、完成本の雰囲気がわかるようになる。この時点で、発売が10月にずれ込むことはなくなったようだ。インスタグラムに、書影(装丁や表紙)などを投稿したいところではある。なかなかの雰囲気の本が完成しそうになっている。著者としては、読者には早く知らせてあげたいところではある。

 

 今度の小説本で、自費出版のよいところを知ってしまった。お金はかかるが、商業出版とはちがって、予算や作りの縛りやがほとんどない。装丁やレイアウトなども好き勝手にできる。デザインなど制作にかかわるもろもろを、アートディレクターの大内さんに全面的にお任せしてある。

 というわけで、『わんすけ先生、消防団員になる。』は、凝りに凝った本になるはずである。紙質やフォントの選定など、素敵な本に仕上がるように仕事を進めてもらっている。小口を薄紫に手塗りして、表紙や活字の色と、統一感がでるように雰囲気をそろえてある。

 葛飾区や高砂駅の周辺、柴又帝釈天付近のイラストを含んで、全体がフィックスするまではあと1週間くらいかかるのだろうか?小説ではあるが、アート作品を制作している気持ちでいる。文字だけでなく、本そのものが上質に仕上がるよう、惜しみなく時間とお金を投じている。

 

 最終ゲラができてきたら、デザインの特徴などを読者にも公開していきたい。図らずもではあるが、未来の書籍は、文字情報だけではなく、ビジュアルも大切だと知ることになった。経験すべてが学習である。