【わさび行脚】ツインシティになる可能性もありか? 富山県黒部市と新潟県糸魚川市

 本日から一泊二日の予定で、新潟県糸魚川市と富山県黒部市に出張する。わさびの栽培施設への投資案件(グリーンビジネス橋本)と、海外からのわさび買い付け(スペイン・カタルーニャ州の企業)への対応のためである。当初から、6月28日に黒部市の橋本氏を訪問することが決まっていた。ついでに、その前日(本日)に、SKフロンティア(糸魚川市)に立ち寄ることにした。

 

 「SKフロンティア」(渋谷社長)の訪問を希望しているのは、カタルーニャ州政府(東京事務所)の菅原さんという女性の方である。スペイン企業のために、本わさびを買い付けるためらしい。

 関係者(スペインの担当者?)を連れて、東京から北陸新幹線で糸魚川駅までやってくる。わたしも、同じ新幹線(東京12時24分発はくたか563号)をさきほどネットから予約しておいた。

 

 SKフロンティアに興味を示しているのは、「Yamaaoi Wasabi」のMr. Pau Gelman(CEO)という会社である。スペイン語のホームページ(https://yamaaoi.com/en/ Yamaaoi)を覗いてみたら、スペインのカタルーニャ州の企業だった。4年前から、日本産生わさびのスペインへの輸入事業を開始している。南欧を中心に、ヨーロッパで市場シェアを伸ばしている会社のようだ。

 詳しいことは、ご本人に尋ねてみるが、「南欧で当地でのわさびの需要が高く、供給が追い付かないことがあるため、新規のお取引様を探しており、今回はそのために来日しております」とメールには書いてあった。

 「Yamaaoi Wasabi」について、友人の三好正一社長(ミヨシ・グループ)に尋ねてみたところ、会社のことをご存知だった。かつて英国の「わさびカンパニー」から(ミヨシの)プラグ苗を購入していたという。現在は、英国企業とは関係が切れていて、新たな購入チャネルを模索しているのではないかという話だった。 

 わたしの関心は、英国以外の欧州市場で、本わさびに対する需要(情報)を知ることにある。ポーランドやイギリスの現地で、わさびが栽培されているという情報はつかんでいる。しかし、大きな根茎(SKフロンティアの栽培方法による)に興味があるということは、現地の栽培環境では、わさびの苗が大きく育たないことを推測させる。

 

 明日は、黒部市若栗の「グリーンビジネス橋本」の橋本社長に、富山わさびプロジェクトの説明に伺うことになっている。木村宏くん(富山在住の元ゼミ生)と渋谷社長と3人で、黒部宇奈月駅近くの事務所を訪問することになっている。木村君が昨年、わさび事業投資の説明に足を運んだようだが、「投資規模が大きすぎて手が出ない」ということだった(https://gb-hashimoto.com/)。

 投資規模を半分(<1億円)にすれば、この案件も少しは先に進むかもしれない。補助金が半分だとすれば、投資規模は5千万円以下になる。いずれにしても、投資する人が現れないことには、「富山わさびプロジェクト」は先に進めない。