5年前の今ごろのことです。2018年5月1日、松尾英理子さん(元院生)に連れられて、三軒茶屋にある「らーめん こうすけ」に行ってきました。インスタグラムを始めたばかりのころで、「先生と同じ名前のラーメンやさんがあるので、ぜひぜひ」と少し前から誘われていました。
お店の写真(ファザード)とラーメン(グルテンフリー)、そして、とても話好きなマスターの写真をインスタに投稿しました(https://instagram.com/p/BiO4p7tHOgT/)。
「らーめん こうすけ」は、三軒茶屋の駅で降りてから、少し脇道にはいった場所にありました。そのころ、神戸の孫(紗楽)と京都の娘(知海)が、小麦アレルギーであることが判明。ふたりには早速、この店の存在を知らせました。紗楽の父親の由くんには、グルテンフリーの粉が存在していることを確認しました 。
びっくりしたのは、グルテンフリーのラーメン店なのに、自動販売機でオーダーをとっていたことです。店主さんひとりだけのワンオペのラーメン店なので、そうなのだろうと納得はしました。マスターの話によると、「なんかやっているうちに、だんだん健康的なメニューになってしまったのですよ、、、」。
はじめからグルテンフリーの麺を使っていたわけもなく、鶏がらスープも添加物不使用ではなかったらしいのです。いずれにしても、松尾さんとグルテンフリーのラーメンを、美味しい餃子と一緒にいただきました。三軒茶屋からはやや遠い距離にあった、当時住んでいた千葉県白井市の自宅まで帰りました。
その後は、「らーめんこうすけ」のことはすっかり忘れていました。それが、昨日のことです。
JFMAの松島さん(事務局長)と元院生の石川さん(JFMA会員、中小企業診断士)が同じ誕生日(6月10日)で、毎年、上野の「れんこん」(レンコン専門店)で誕生日を祝っていました。今年は、石川さんご夫妻に加えて、友人の汲田さん(一休ドット・コム、元CMO)と一緒に、5人でふたりの誕生日を祝うことになりました。
松島さん、石川ご夫妻、汲田さんは、4人とも東京の西側のひとです。松島さんは駒澤公園、石川さんご夫妻は吉祥寺、汲田さんは下北沢在住です。学生時代のわたしは、下北沢にあった秋田県の学生寮に入り浸っていました。というのも、法政大学の学生だった小熊君(秋田の銀行勤務)が秋田寮に入っていたからでした。
そのころの下北沢の辺りのことを、汲田さんと話していたときです。中華料理の珉亭(みんてい)や、洋食のアラスカのことで話が盛り上がりました。なぜか、珉亭のことで話題がラーメン店に向かいました。わたしは、ずっと忘れていた「らーめん こうすけ」のことを思い出しました。
すると、偶然にも、汲田さんは「こうすけ」のことを知っていたのです。小さな店主ひとりの不思議なラーメン屋さんです。汲田さんの誕生日が10月27日で、わたしの誕生日が10月23日であることを確認しました。すぐさま、わたしから提案をしました。
次回は、われわれの誕生日を、汲田さんのおひざ元の下北沢で開催すること。そのあとは三軒茶屋に移動して、締めは「らーめ
ん こうすけ」でと決まりました。下北沢や三軒茶屋は、松島さんや石川さんにとって、ホームグランドといってよい場所です。「ひさしぶりのらーめんこうすけ、楽しみが増えた」と上気した気分のまま、昨夜は家路につきました。
今朝方、昨夜のことを、松尾さんにLINEでメールしました。「素敵です。わたしも10月23日に参加したいです!!」と返信がありました。ところが、ネットで調べてみると、、、
「「【元祖】らーめん こうすけ/三軒茶屋」は閉業しました。間違っている場合は、編集をご提案ください。」
ショックでした。松尾さんを含む、誕生祝いメンバー全員に、「【悲報】「らーめん こうすけ@三軒茶屋」は、閉店になっていました」とメールを送りました。あまりの悲しみに、わたしはいま打ちひしがれています。
「らーめん こーすけ」を知らない松島さんからは、「でも、下北沢ではやるのでしょ」とライトな反応。石川夫妻からは、「それは残念」と戸惑いの返信がありました。
秋の誕生会(10月24日にセット)は、どうなるのだろう。汲田さんからは、まだ返信がありません。松尾さんからは、「なんと!閉店ですか?大泉学園にもあるのですね」。おなじ店舗名ながら、ネットで検索したメニューは、元祖らーめんこーすけとは、ちょっとちがうようです。
人間って貪欲なものです。食べられないとなると、一気に欲望が加速されます。グルテンフリーで食品添加不使用のラーメンが、無性に食べたくなります。
いまは、イオンの「ビオセボン」やライフの「ビオラル」のように、ナチュラル/オーガニックな自然食チェーン店が増えています。一生懸命に探せば、こうすけで食べたようなラーメンは入手かのかもしれません。でも、おしゃべりなマスターの講釈を聞きながら食べるグルテンフリーのラーメンは、またちがった趣がありました。