インタビュー:ワークマンのアンバサダー戦略(林知幸部長)

 昨日は、上野駅近くにある「ワークマン」のオフィスにお邪魔した。インテージ社内で4月からはじまる「CXプロジェクト」(顧客体験や顧客理解の勉強会)のインタビューのためである。ワークマンの経営企画・広報部長の林知幸さんに、アンバサダーとコラボしたマーケティング戦略の実際についてお話を伺うことができた。

 

 午後2時にアポイントをお願いしていた。インタビューは、1時間程度を想定していたが、実際には、林さんからは1時間50分もお時間を頂戴することになってしまった。そして、インテージの研究会(4月末を予定)では、ゲストスピーカーとして講演をお願いすることになった。

 長時間にわたるインタビューの内容については、今週末までに、本ブログで紹介したいと思っている。興味深い内容だった。林さんご自身が、マーケティング協会(2023年1月25日、マーケティング・マスターコース)に話された講演のタイトルは、「ワークマンのブランド事例」となっていた。プレゼン資料の最初の項目が、まさに「アンバサダー・マーケティングの役割」になっていた。

 土屋哲雄専務の書籍(日経BP 、2020年)などで紹介されていた「顧客拡大」と「新業態・新商品開発」の実際を伺うことができた。しかし、お話を伺っていると、書籍や新聞記事から理解していた仕組みは、想定とは少し違っていた。その辺のところを、週末までにまとめておきたいと思っている。

 

 余談である。ワークマンの4階のフロアに到着して、インタビューのために会議室に案内された。会議室に向かう通路の途中で、なんと、ワークマンの小濱英之社長がわたしを待ち構えてくれていた。林さんに紹介されて、小濱社長と名刺交換させていただいた。そして、思いもかねない嬉しい言葉を掛けていただいた。

 「ホームデポの本、とても良い勉強になる内容でした。ワークマンの経営に、とても参考になりました」とのこと。ありがたい評価だった。「ホームデポの本」とは、1月に発売された『史上最強のホームセンター』(ダイヤモンド社)のことだ。ホームデポのマーチャンダイジング担当の元副社長、ジム・イングリス氏が2022年に書いたもので、小川と林麻矢さんが共訳していた。

 

 あるカインズの社員の方からは、「ベイシアグループの幹部には、先生の本は必読者になっていますよ」と伝えられていた。土屋会長のトップダウンで、どうやら幹部向けの必読書に指定されているらしいかった。

 そうは言っても、ワークマンの社長さんからこのように評価してもらうと嬉しいものだ。明日のインタビューに弾みがついた。本日午後3時半から、神田小川町のオフィスで、『ダイヤモンド・ホームセンター』から、翻訳書のことでインタビューを受けることになっている。