【柴又日誌】#97:東京消防団 eラーニングで大苦戦しています。

 第11分団の石川分団長さんから、LINEメールが届きました。事務連絡となっていました。本田消防団から転送されてきた「eラーニングのお知らせ」でした。要するに、各団員向けの「個人ID」と「パスワード」の通知です。『消防団員ハンドブック』(東京消防庁)を動画にしたものらしく、閲覧して基本動作などを理解せよ!ということです。

 

 実は、大学在職中から、eラーニングは大の苦手でした。なぜかというと、小学校の時もそうだったのですが、わたしは黙って座っていられない性格だったからです。いわゆる「ADHD」(多動性障害)という病気です。昔は、単に「落ち着きがない子」とした扱われていました。

 ネットで検索してみると、わたしの場合はちょっと違っているようです。「注意欠陥」は当たっているようですが、注意すべき対象がつまらない(興味を引かない)場合のみに、ADHDを発症する派生形のようです。集中力は、一般的な人よりはかなり高いレベルだと思います。

 いわゆる天才たちによくあるように、ひとつのことに集中して、何時間でも作業を続けることができるのです。たとえば、1冊の本を読み切るのに、通常の半分以下の時間でできるとか、厚い課題文を数時間で終えてしまうとか、、

 

 前置きはここまでにして、本題に入ります。

 この与えられた「東京消防団eラーニング」なるものは、どうやら「消防団員として覚えなけれならない動作」などを解説した動画ハンドブックの用でした。ところが、わたしは興味が持てないものについては、からっきしダメなのです。たとえば、ダンスが苦手だったのです。消防団員の基本についても、実技として基本動作(なおれ!かしら右!)を覚えることに、なかなか慣れないところがあります。

 子供のころは、集団行動に適応できない性格でした。人と同じ動作をする集団行動にまったく馴染めず、苦痛だったのです。ところが、eラーニングのコンテンツ(1単元:2分~20分)は、基本動作から始まって、啓礼の仕方、道具の使い方などが解説されています。わたしにとっては、ハードルが高そうなのです。

 そうなのです。言い訳になりますが、言葉の通りに動くことが簡単にできないのです。皆さんも、小学校のころ、教室でわたしのような生徒を見かけたと思います。先生の命令通りに、ほかの子たちと同じ動きができない子だったのです。消防団員のコンテンツは、そういった説明文で溢れています。

 

 本日、自学自習ですが、本日が「eラーニング」の初日でした。1時間余りで、ようやく最初の5単元(基本動作)を終えました。

 分かったつもりですが、ところが、内容が頭の中に残っていないのです。腕の振り方、足の出し方(左が先が基本ですね)など、動作がスムースにできないのです。頭ではわかっていても、駆け足と速足の違いがようやく理解できた程度です。そもそも説明文に身体が付いてこないのです。

 マラソンなど、足はいまでも速いですから、運動神経が悪いというわけではないのです。でも、集団行動の中の動作が簡単に覚えられない。かつても集団から脱落する子供の典型でした。大人になったいまも、わたしの不適応は「わがまま」と片付けられています。でも、違うんですよ。これって、学習障害だと思います。