今年も厳しい一年になった。世間全般もそうだったが、花業界も多難な年だった。本日のアフタヌーンセミナーでは、ミヨシ種苗の三好社長、東日本板橋花きの樋口社長が、基調講演者・パネラーとなる。JA会津よつばの菅家さんは、所用のため、代理で事務局が資料を発表する。
ポイント上げると、①人手不足、②資材の高騰、③後継者難、④輸出入の障害など。物流の問題は、峠を越えた感がある。というか、物流に対する慢性的な課題は、それなりに解決方法が提案されているからだと思う。コスト構造をみても、アマゾン一強の時代は終わったようだ。
の議論中心は、⑤環境問題、⑥育種(商品開発)、⑦国内生産(海外代替)に移っていくように思う。農業分野のみならず、製造業の国内回帰も顕著である。50年前に経験したエネルギー問題の再来ではあるが、今度の場合は、第一次オイルショック時とのちがいは、省エネが解答にならないことだろう。
根本的には、完全ではないにしても、世界中で国内に代替エネルギーを求めることになるだろう。労働インプットも、課題は解決法は同じである。海外からの労働供給はもはや当てにできないから、生産・流通・販売の作業効率を上げるしかない。もうひとつは、ロボティックスの導入だろう。
こんなたくさんの課題を、短時間で議論する余裕はない。何が基本課題であり、解決方法としてどこにポイントを絞るべきかをみなで考えることになるだろう。いまは、解決方法が見えてきていない。
変わりつつある産業社会の中で、正しい選択をしている先駆者を探すことが近道かもしれない。他産業に凡例を求めることができるだろうか?花業界にも先駆者はいるように思う。本日は、そうした実践者を探して示すことができるとありがたい。
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JFMAアフタヌーンセミナー12月のご案内
2022 年 11 月 18 日 金曜日
第154回 JFMAアフタヌーンセミナー
トークセッション「花き業界の2022年を振り返る!」
~種苗・生産・市場・小売の動向と来年に向けて
日 時 : 2022年12月13日(火) 14:00-15:30
コーディネーター :小川孔輔氏(JFMA会長、法政大学名誉教授)
パネラー :三好正一氏(ミヨシグループ社長)
樋口博紀氏(東日本板橋花き社長)、菅家博昭氏(JA会津よつば)
参加費用 : 3000円(非会員:3500円)
【内容】
コロナ禍になって2年目の2022年を振り返ります。2月ロシアのウクライナ侵攻がコロナで
止まっていた物流がさらに悪化。エネルギー問題で、各国のインフレーションが止まらない。
さらにアメリカ合衆国の物価高で日本は急激な円安へ。
今年もあと少しですが、一緒に振り返ってみませんか。
◆お申込み・お問合せ :JFMA事務局
TEL:03-3238-2700 FAX:03-3238-2701 Email:info@jfma.net