復活!!サプリメント大魔王

 サプリメント依存症は、マラソンを走りはじめた45歳過ぎに発症した。少しでも記録を伸ばそうとして摂取したのが、会場で販売されている「アミノバイタル」(味の素)や「ウイダーinゼリー」(森永製菓)などだった。その後は、抗酸化系のサプリが運動系に加わった。加齢を意識し始めたからだった。

 

 草野球や草テニスに興じていたころは、気合をつけるためにユンケルやリポビタンDを飲んでいた。野球やテニスは、夏場の暑いときがきつかった。ポカリスエットやアクエリアスもよく飲んでいた。

 50歳の大台に乗ってからは、高額なサプリメントに手を出すようになった。加齢で紫外線でお肌が傷みやすくなったからで、もともとが乾燥肌だったこともある。そのころ、拙著『マネジメントテキスト マーケティング入門』(日本経済新聞出版社、2009年)にもケースで登場している「コエンザイムQ10AA」に肩入れをするようになった。 

 コエンザイムQ10は、資生堂薬品の高原さんから教えてもらったサプリメントだ。人間は加齢によって「錆びついてしまう」。錆びついた身体を元に戻すために、錆をとる(還元する)のが「還元型コエンザイム」をだった。上手な効能の謳い方だと思った。マーケティング論の授業でも盛んに宣伝した。だから、いまやさら自分からやめるわけにもいかず(笑)

 この20年間、継続して飲み続けている。

 

 最近になって、ハーフの距離を超えるマラソン大会を走るときは、サントリーの「セサミン(EX)」が隊列に加わった。10年ほど前からである。ただし、コエンザイムとセサミンを常用するとなると、投入金額がばかにならない。そこで、日常的にはコエンザイムQ10を、長距離のレース時にはセサミンを投入するようになった。

 そこに来て、2021年2月11日に突如、足腰が立たなくなった。右ひざの関節痛と右足の太ももの筋肉に激痛が走った。そこから約1年で走れるようにはなったが、完治しないので鍼治療に通い始めている。そして、新たにわが愛用している「サプリメント・ボックス」の住人となったのが、サントリーの「ロコモア」である。

 ロコモアを採用した理由は、いたってシンプルである。関節痛には、軟骨成分のグルコサミンとコンドロイチンが、筋肉痛には、筋肉成分を補うアンセリンとケルセチンプラスが効くと信じたからだった。どちらの成分も、かなり前から広告で気になっていたものだ。サントリーさんの口車(SNSでの露出がすごい!)に乗ってしまっている。しかし、背に腹は代えられない。

 

 再来週の6月5日に、新潟県上越市の高田城マラソン(ハーフ→10KMに切り替え)を走る。翌週の6月12日には、3年ぶりで北海道美瑛町の丘を走る「美瑛ヘルシーマラソン」に参加する。こちらはダウンヒルのハーフマラソンで、後半がきつい。孫たちも短い距離だが走ることになっている。おじいちゃんも、いいところを見せてあげないといけない。

 というわけで、以下に常備しているサプリメントをリストアップしておく。よくぞこれだけ飲んでいるものだ。

 ナンバー サプリ名(メーカー) → 効能

 

1 アミノバイタル(味の素、ゼリーとパウダー)

 → マラソンの栄養補給 

2 チョコラBB(エーザイ)

 → 乾燥肌の保護、改善

3 コエンザイムQ10AA(資生堂薬品)

 → 抗酸化力の向上

4 セサミンEX(サントリーウエルネス)

 → 精力剤(マラソン前夜に摂取)

5 ロコモア(サントリーウエルネス)

 → 関節痛の抑止、筋肉痛の緩和

6 その他

 

 というわけで、サプリメント大魔王が復活している。マラソンで結果がでればいいが、変化がないとなると、大いなるお金の無駄遣いになる。健康への投資といえば聞こえはよろしいのだが、単なる気休めに終わらないとよろしいが。