本日はミモザの日:ファッションセンターしまむら創業者の島村恒俊さん、96回目の誕生日です。

 欧州ではいま、ミモザの花が満開です。2月から3月にかけてのこの時期に何度か、イタリアやフランスをJFMAの欧州ツアーで訪問しました。ヨーロッパ各地では、街路樹としてアカシア(ミモザはアカシア科)がふつうに植えられています。黄色い花ですが、小さな花弁で可憐です。

 

 本日は、ミモザの花にちなんで、「国際婦人デー」になっています。2月14日の聖バレンタインズデーに続いて、3月8日のミモザの日にも、女性たちは男性から花をいただきます。欧州では、女性が大切にされていますね。

 3月8日は、わたしにとって特別な日です。2011年に『しまむらとヤオコー』という本を小学館から出版しました。単行本になる前に、ダイヤモンドフリードマン社の『チェーンストアエイジ』(隔週発行)で、「小川町経営風土記」という連載を執筆させていただいていました。

 千田直哉編集長の取り計らいのおかげでした。その連載中にとてもお世話になったのが、埼玉県小川町出身の島村恒俊オーナーでした。埼玉県の東松山市の近くにお住まいでした。雑誌連載中には、何度もインタビューでご自宅に伺わせていただきました。沼のほとりにある立派なお屋敷で、お庭で薔薇を栽培されていました。

 そういえば、ご自分で自動車を運転されていました。ランチに、鰻重やかつ丼をご一緒したことを、鮮明に覚えています。当時で、80歳前半でした。「長生きする方は、たくさんよく食べるんだ」と感動しました。

 

 ご自宅を訪問して、島村オーナーが薔薇の愛好家であることを知りました。そこで、連載が終了したころから毎年、誕生日の3月8日に、バラの花束を贈ることに決めました。初期のころは、大分のメルヘンロースさんから、わたしの命名した品種のバラ(コーラル)を花束を産直で送らせていただきました。

 メルヘンさんが倒産したので、岐阜のセントラルローズ(大西さん)の薔薇の鉢植えに変更しました。その後も紆余曲折があって、最近では、Hitohanaの森田さんから、バラの花束を贈らせていただいています。いつもシックな色のブーケを準備してくださいます。メッセージカードと一緒に届けてくださっています。

 昨年は驚いたことに、島村オーナー自らがわたしの携帯に電話をくださいました。95歳でまだお元気そうでした。今年はまた、お電話をいただけるでしょうか?コロナの中なので、ちょっとドキドキして良い便りを待っています。お元気だとよろしいのですが、今年で96歳になります。