東京マラソン2021、ランナー受付は、3月4日12時半の時間枠で予約済み。

 65才以上のランナーには、先週から東京マラソンへの参加自粛要請が来ている。エントリー移行の依頼は無視して、昨日はランナー受付に予約を入れた。桃の節句は教授会があるので、受付会場に行くのはスキップした。代わりに、空いている翌日のお昼すぎで予約を入れた。

 

 こんな面倒くさいエントリーは初めてだ。今回の出走には、エントリー前にやるべきことがやたらと増えている。

  

1 PCR検査が義務付けられた(途中までは、ワクチン2回接種かPCR検査)。

2 荷物の預けがなくなった。代替措置として、ヤマト便でゴール付近に着替えの荷物を事前転送してくれる。このサービスは有料になった。

3 体調管理アプリをダウンロードして、データを記録しておくことが義務付けられた。明日(2月24日)から開催当日(3月6日)まで、各自の体調データを送信することなっている。熱を測って体調をチェックする。

 

 正直に言えば、Global Safetyというアプリは、決して優れものではない(評価点は2点台)。インストールにも手間取った。送信するデータ(体温)は、客観的ではなく「自記入式」である。自分で入力するのだから、まったく意味がない。

 孫が幼稚園バスに乗るとき、その日の朝に測定した体温を、乗務員さんに口頭で伝えている。これも自己申告である。それと同じレベルである。面倒臭いだけで形式的である。意味のない、ばかばかしい手続きだと思う。

 それでも、明日から10日間、一日も欠かさず連続して送信しておかないと、マラソンレースを走らせてくれない。なんとも、ランナーを馬鹿にしている話だ。

 ゴール前の荷物の預かりがないから、ニューヨークシティマラソンの時のように、出走直後に古着を脱ぎ捨てる戦略をとるしかない。さらに、小さなリュックを背負って42KMを走るしか、うまい防寒の方法を思いつかない。

 

 そもそもコロナの蔓延のせいとは言え、エントリーに関する手続が何度も変更になった。東京マラソン財団が、敢然と開催までこぎつけてくれたのには感謝ではある。しかし、65歳以上のランナーには、参加自粛要請がきている。2022年のマラソン出走をやめて、2023年か2024年に振り変えてほしいとのお願いである。

 そうはいっても、わたしのような年齢のランナーは、一年間が経過すると走力はがくんと落ちてしまう。来年になったら、体力的にフルを走れるかどうかは怪しいものである。さらに言えば、お願いの文章たるや、老人ランナーを小馬鹿にしたような文面になっている。失礼極まりない。 

 そして、無意味な体調管理アプリから記録の送信を強制してくれている。ランナーの走るモチベーションは、老人でなくともダウンしっぱなしだ。これまでかこれまでかというくらい、走る気持ちをダウンさせる煩雑な手続きが繰り出されてきている。それもこれも、医師会やコロナ自粛派を説得するためのセレモニーである。やったからと言って、効果があるとも思えない。

 

 開催日まであと11日に迫った。文句たらたらではあるが、ここで練習をやめるわけにはいかない。本日も午後になったら、水元公園までLSD(Long Slow Distance: 長い距離をゆっくりはしること)を行う予定になっている。膝の痛みと、先週のハーフでできた足裏の状態もチェックする必要がある。

 昨日から外気温が下がっている。風も冷たそうだ。めげずに練習に励むことは、このシーズンはかなり厳しい。それでも、「シューズでGO!」ではある。わたしらランナーたちは、ストイックに生きている。