ひさしぶりに、オランダの山本清子さんからの情報である。欧州の花市場の状況がどのようになっているのか気になっていた。先月はフランスとドイツを旅行してきた。そのきの印象では、それほど状況がよくないと気がした、データ上は、オランダからの輸出は好調のようだ。
「切り花、鉢物の輸出高が1月には2%上昇し、€4億(約560億円)となる」
2014年2月25日(HBAG)
オランダよりの切り花、鉢物の輸出(売上高)が、今年の最初の月は2%上昇し、€4億となった。
このことが、Aalsmeer のHBAG(切り花・鉢物の輸出統計)により明確になった。この上昇率は、切り花、鉢物、花壇物が同じレベルである。内訳は、切り花が2億51000ユーロで、鉢物・花壇物が1億4900万ユーロである。
トップ10の販売目的地別では、トップ5がプラスを記録した。去年より気候条件が良かったことが、販売に良い結果をもたらしたが、競合と利益への重圧は大きい。
4億ユーロの上昇は、2007年(当時は€3億9600万)の1月を超える記録的な数値である。これは、その時の一時的な出来事である。今までは、農業製品グループによる輸出展開が、正確には2%プラスが同じ数レベルになったことががない(この部分は、意味不明?)。オランダの切り花・鉢物業界にとって、ヴァレンタイン(2月14日)、国際婦人デー(3月8日)、母の日などの様な特別な販売日が1月にはない。1月31日の中国の新年は、特定な製品グループや輸出業者のみの利益となる。
切り花
切り花のトップの買い手は、上昇志向のスエーデン(+20%、€620万)が最大の成長で、デンマーク(-17%、€470万)は縮小と人目を引いた。これにより、デンマークは、トップ10より落ちた。ナンバー1と2の、ドイツ(+3%、€8200万)、英国(+5%、€4300万)は、安定した成長数値を見せている。イタリア(+10%、€880万)もまた再びプラスとなった。
ロシアへの輸出高は、€1500万と安定している。この市場が極端に、これ以上上昇しない事を確定した。2011年に、ロシアへの売上げ高が32%、2012年に27%、去年は2%上昇した。
鉢物
トップの買い手であるノールウエイ(No7)は、上昇率35%で、€600万と最大の上昇を見せた。最大の下落は、オーストリア(No8)で、10%落ち、€490万となった。最大の買い手であるドイツは、売上高が6%と縮小して€4500万である。
また、ロシアへの輸出も少し少なくなった(-1%、€4400万)。その他のトップ10の全ての買い手先は、去る1月には上昇を見せた。中でもイタリアは、14%、€1100万と上昇率が目立った。
大差
「各国、買い手チャンネル、生産グループ等によっての差が2013年と2012年の1月より大きいが、1ヶ月のみを基としては、まだこの様な極端な結論は出せない。合計レベルでのトレンドは、ポジティヴである」と、HBAG Bloemen en PlantenのTom Bijleveld氏が語った。
トップ10の内の上位5までの買い手への、1月の輸出額は少なかった。南ヨーロッパ向け(イタリア、スペイン、ポルトガル)は、2ヶ月続けて少なかった。
「競合性が多大で、アフリカ、南米より直接に切り花を仕入れる商業ルートの量が多くなった事や、クレジットマネージメントに全ての注意を払わないといけない。同時に、消費者の信用がポジティブに展開すれば成長の可能性は充分にある。」と、Bijleveld氏が語った。