ワクチン予防接種・狂騒曲

 本日、無事に、「新型コロナウイルスワクチン予防接種」の予約受付を終えました。葛飾区から予防接種クーポン券が届いてから、すぐに診療機関に電話してみました。最初は全くつながらず。どうにかつながった病院では、「75歳以上の老人を優先しています。6月7日以降に再度当院に連絡をください」。丁寧なお断りの対応をいただきました。

 

 ワクチンを打った人たちの様子も知りたく思い、しばらくは予約はせずに放っておくことにしました。その後、3週間でわたしの周囲の前期高齢者(>65歳)の方たちの接種後の状況がしだいに明らかになってきました。皮膚注射後にだるくなったり、熱が出たりのひとが多数。なんともなかった人も半分くらいでした。

 大手町での大規模集団接種が今週から始まり、地域のかかりつけの病院での接種も順調に進んでいるようでした。そこで、そろそろと思い、葛飾区のコールセンターに電話を入れてみました。予約方法としては、①医療機関に直接電話(「かかりつけ」と「年齢による区分」あり)、②コールセンターに電話予約、③ネット予約の3つの選択肢があります。

 ③を選んだ人は、ほとんどが大規模集団接種になります。地元の病院に枠があるはずなのですが、大規模接種会場に誘導されるはずです(あくまでも推測)。その根拠は後で述べます。わたしは、①でいやな思いをしたので、二回目は②を選択しました。葛飾区から送付されてきた接種予約クーポンには、接種できる医療機関のリストが封入されていました。

 そこから病院を選んで電話をするのですが、すぐには予約ができないようです。わたしのように「かかりつけの医院」がない場合は、先延ばしにされているようでした。そこで、葛飾区の予防接種コールセンターに電話して、接種できる地元の病院を紹介してもらう戦略に転じました。

 

 本日の手順を紹介します。葛飾区には老人が多いせいか、ワクチンの割り当てについては都内でも優遇されているようです。なので、うまく当たれば、近日中に予防接種はできると簡単に考えていました。

 ところが、一発でコールセンターにつながったのはよかったのですが、クーポン番号と名前・住所を伝えて、さて病院を予約となったところで、妙なことになりました。というのは、「自宅から近い高砂地区などの病院で」と伝えたところ、「その場合は、接種が8月になります」との返答でした。それならばと思い、「どの病院でもよいです」と返事をしたところ、堀切地区にある病院を紹介されました。

 「A整形外科」の名前を、郵送されてきた「葛飾区新型コロナウイルス接種 実施医療機関等一覧」の病院リストから探してみても、当の整形外科が見つからないのです。オペレーターの男性からは何の説明もなく、「この病院Aなら、6月21日に3枠ありますが」とのこと。まるで、アパレルの期間限定品をセールしている接客従業員のような対応でした。

 選択肢がまったくないので、それでも短気なわたしは、約2週間とちょっと先の午後19時半からの一枠を確保することしました。おやおやと思ったのは、予約を受け付けるオペレーターの男性が、病院名と住所を教えてくれましたが、なぜか?病院の電話番号を知らせてくれなかったことです。

  

 なぜだかわかりますか? A整形外科が「実施医療機関リスト」から外れている理由です。そのことと関連があると推論しました。65歳以上の老人たちに接種クーポンが送られた直後、みなさん医療機関にがんがん電話をかけたはずです。病院は通常業務の問い合わせが、ワクチンの予防接種予約の電話のためにできなくなったはずです。

 前もってこうした混乱を予測した賢い町の病院(医師)は、葛飾区の医療機関リストに「病院名」を掲示しない選択をしたのだと思います。あるいは、かかりつけの患者さん以外からの電話を受け付けたくない病院は、接種への参加協力を最初は控えたと考えられます。いち段落したのちに接種への協力を表明すれば、かかりつけの患者さんにはサービスができるからです。

 結果として、病院名がリストに掲載されていないA整形外科には、「余剰の枠」(6月21日、3人分)ができてしまったのでしょう。わたしはその枠を偶然につかむことができたわけです。わが友人のどなたかが言ってましたが、「当日や前日に電話すると、町の病院でキャンセルが出ていることがありますよ」。

 なるほど、わたしの本日の経験と整合性がとれます。というのは、最後にオペレーターの方から、「キャンセルをする場合は、なるべく前日ではなく少し前にお願いします」と念を押されました。わたしが接種するのが、ファイザーの冷凍保存ワクチンであることが明らかになりました。解凍後にキャンセルが入ると、ファイザー社製の場合は、廃棄を防ぐためにバックアップの予約者が必要になるわけです。

  

 ところで、この話を秘書の内藤光香に話したところ、「地域の医院に殺到するといけないので、公表していない病院がある」と母が言ってましたとのこと。そのことを証明するLINEメールが、さきほど岩倉高校の森田勉校長(前、法政高校校長)から来ていました。「かかりつけの病院にいったら、その場で予約がとれましたよ」。つまり、賢い町の病院は、一般の患者さんではなく、かかりつけの患者さんを優先して、実は外には出さない枠をもっているという事実です。

 嫌なことを言ってしまいますが、政治家や有名人が「自分たちに優先的に接種をする運動」を裏でやっていました。密かに黙って町の病院でやれば、世間からひんしゅくを買うことがなかったのでした。世の中には、賢い人と愚かな人がいるわけです。実際には、森田先生のように、わたしと同様に偶然に「ワクチンの優先接種権」を獲得することができるわけです。

 さて、わたしの一回目のワクチン接種は、ラッキーなことに6月中旬になりました。わたしの周囲では、なかなか予約が取れない方もいらっしゃいます。平等に順番に接種が進めば、コロナの感染は終息することになるのでしょうか?まずは、多少のリスクを感じるものの、そこに協力することにしたいと思います。

 

  

<参考>

参考まで、葛飾区のコールセンターから来た「受付確認」のメールです。

 

小川 孔輔様

ワクチン接種予約が完了いたしました。
また、当日は接種券を持参お願いいたします。

施設名:A整形外科
郵便番号:124-0006
住所:東京都葛飾区堀切
電話番号:03-XXXX-2070
URL:https://aaa-seikei.com/
年月日:2021年6月21日
予約時刻:19時30分

<当日の持ち物>
・クーポン券(接種券)
・予診票
・本人確認書類(運転免許証・健康保険証等)
・お薬手帳(服薬中の方のみ)
※予診票については、案内文に記載の「予診票の記入方法」を参考に事前にご記入の上、ご持参ください。
※当日のキャンセルについては、医療機関までご連絡ください。

以上、どうぞよろしくお願いいたします。