ヨーロッパツアー2019:#7 旅の総括

 定点観測のために欧州ツアーを組んでから20年。7泊8日が基本だが、2つの点から協会主催のツアーを見直したらという意見を頂いた。①期間を短くすることと、②ツアーの告知を半年前からに早めること。jfmaの加盟社から若手の従業員に参加してもらうには、予算が組まれる前に告知が必要とのこと。もっともな意見でもある。

 

 今回は10人のツアーになってしまったが、参加者が15人規模になれば、旅行費用も30万円台に下げられる。そうなれば、会社としては若手社員を送り出しやすくなるだろう。今度のツアーは半分近くが30代の若者だった。
 本人にとっても、会社の飲み会にとっても、長期的に得られる教育効果はかなりのものだと思う。考慮に値するが、そのためにはjfmaとして年間計画を早期に固めるサイクルを作る必要がある。
 アジア地区への旅行など、3泊4日程度のミニツアーも計画すべきだろうか?

 昨夜、旅の総括として3つのことを述べた。
1.オランダから5年以内に、現在のような形での市場が消えるだろう。日本も早晩、市場の役割は見直される。物流センターと加工機能だけが残される。
2.イギリスの量販店で、10年間で花の値段が3分の2になった。花の購入率は上昇したが、品質も利益率も低下しているように見える。ブレグジットで、この先は花の値段が再度上昇する。さて、イギリスのスーパーはどのように対処するのか?
3.オランダもイギリスも、取り扱っている花の多様性が失われている。安くてそこそこの品揃えではあるが、つまらない売り場になっている。日本の花小売業が活躍する余地がある。

 ロンドンのヒースロー空港から、オランダのスキポール空港を経由して成田に帰る。昨夜から歯痛がして食べ物が噛めない。
 オランダもロンドンも、思ったよりは食べられる食事ではあったが、生野菜の鮮度と肉類や魚のシズル感は、いかんともし難いものがある。要するに、食事は美味しくない。飽きてしまう。
 大きな街に行けば、今や寿司はスタンダードなメニューに組み込まれている。しかし、野菜がこの鮮度では、栄養以前の問題として、美味しく食べるという食事文化の根本を考えてしまう。
早く日本に戻って、本物の寿司が食べたい!食べ物に旬を求めるのは、日本人のDNAなのだろうか?