TSUTAYAみどりが丘店で、『しまむらとヤオコー』の販売部数が100冊を突破!

 本日の読売新聞朝刊一面下に、拙著の新聞広告が単独で掲載されている。そして、先週の木曜日(5月12日)には、埼玉県小川町の書店「TSUTAYAみどりが丘店」で、1月31日発売からの累積販売部数が、リアル店舗ではじめて100冊を超えた。


10日前の5月16日に、「みどりが丘店」を訪問した。小川町の笠原町長のインタビューの後、書籍のプロモーションを兼ねて、伊藤千夏店長にお礼に伺った。
 さきほど、伊藤さんに直接、お礼の電話を入れた。というのは、小学館の園田さんから、「みどりが丘店の売り上げ累計が、107冊になっていますよ」と連絡をいただいたからである。TSUTAYAみどりが丘店は、実店舗では、日本でいちばん拙著を販売していただいている書店である。アマゾン、楽天に続いて、全体では第3位である。
 みどりが丘店を表敬訪問した際に、「100冊を突破したら、連絡をください!」とお願いをして帰ってきた。伊藤店長さんから、その報告がすぐに来たのもうれしかった。
 
 本日は、読売新聞の一面に、『しまむらとヤオコー』の単独広告が掲載された。そのことも伝えたかった。もちろん、園田さんから読売への広告が掲載されることは、事前に連絡を受けていたみたいだった。
 「小学館さんに追加発注した3刷りの分が、まだ到着してないんですよ」と伊藤店長は心配気味の様子だった。伊藤店長によると、「店頭に陳列してある在庫(2刷)は、残りが8冊。一日に2~3冊、コンスタントに売れています」。
 訪問当日、30~40冊を入り口で一番目立つところに、しかもPOP付きで陳列していただいていた。その効果が表れているのだろう。継続的に、売り上げが伸びている。全体的にも、販売3か月をすぎても売り上げ冊数が目に見えて落ちていない。
  「数日のうちには、8冊も完売してしまうかもしれません」と、伊藤さんからはうれしいコメント。5月11日に増刷した3刷り(2000冊)がまだ届いていないとすると、埼玉の書店では、再度の品切れを起こすかもしれない。

 その他、『しまむらとヤオコー』がたくさん売れている川越や浦和の書店や、都心部の大型書店(紀伊国屋の新宿南口店、ブックファースト池袋店)などでも、在庫補充が不十分の可能性がある。ネット書店のアマゾンでも、二度ほど在庫切れを起こしている。
 『しまむらとヤオコー』では、自分の本ではじめて、書籍の欠品を経験した。それも度重なる欠品である。実店舗のPOS管理のほうは、案外としっかりしていることがわかった。おそらくは、書店の大手チェーンでは、店舗レベルでの在庫管理が徹底しているからである。
 新聞や雑誌の広告や書評欄をチェックしているのが、商品補充の様子からよく見える。売れそうな本は、大量に発注するシステムが機能しているらしいのだ。これから出る本や出版のトレンド、著者の力量などを、プロの店員さんたちが評価しているのだろう。各書店のMD(品揃え)が機能しているらしいことがわかる。

 問題は、ネット書店のほうである。商品を評価する専門家(分野別のプロ)を置いていないのだろう。書籍の発注管理が科学的に見えないのである。たとえば、アマゾンでは、拙著の場合は、二回の品切れを起こしている。日本経済新聞社の書評欄への掲載の直後は、在庫が激減した。
 毎日と日経の紙面広告の際にも、追加の商品補充が追い付いていなかった。経験値が蓄積されていないためのチャンスロスは、推定で100冊はあっただろう。また、ネット書店の販売予測システムには、実績値や過去の経験が活かされていないらしい。

 本日の読売新聞朝刊の広告(一面下)では、アマゾンの販売はどのようなカーブを描くのだろうか? 
 わが家が契約している新聞は、日経と毎日である。だから、朝方、ジョギングがてら最寄り駅(北総開発鉄道の西白井駅)まで、読売新聞を買いに走りに出た。100円玉二枚を、ジョギングパンツのポケットに入れて、朝刊を130円で購入した。たしかに、拙著の広告は一面に掲載されていた。
 アマゾンの在庫冊数を見たところ、昨夜は14冊だった。練習ランから帰宅後に、再度、拙著の在庫をチェックしてみた。残りは12冊。7時半前に、すでに2冊が売れていたことになる。早起きの人がいるものだ。
 いま(午後13時半)の段階で、在庫は6冊である。一時間に1冊の割合で売れている。アマゾンのランクも4ケタに上昇している。このまま補充がないままだと、またしても「(在庫切れで)到着まで4~7日お待ちください」に表示が変わりそうだ。
 
 出版社の小学館が、ある程度は売れているので、全国紙へ広告投資してくれている。著者としては、幸せなことである。しかし、マーケティングの専門家としての立場からすると、なんとも歯がゆい思いをしている。
 小学館のような大手出版社といえども、販売チャネルと在庫の管理はむずかしいように見える。ぜいたくすぎる悩みなのだろうか?