朝日新聞(デジタル朝日)からのネット配信で、ほっこりする話が届いた。天皇・皇后両陛下が、早朝にお忍びで皇居の周りを歩かれたというニュースだった。10分間の歩きだと、せいぜい1Kmの距離に届くかどうか。正式に退位が承認され、ご本人も美智子妃殿下もほっとしていることだろう。
皇室の仕事は、わたしたちが思っている以上に激務に見える。日程をまじまじと調べたことはないが、天皇陛下や皇太子ともなると、公的な行事は隙間なく並んでいるのではないだろうか。昭和天皇の跡を継いで30年間、一日も休むことなく継続してこられたとは、実に難儀なポジションだったはずだ。
皇室の一員ともなると、公務が重なって病気にならないのがおかしなくらいだ。美智子妃殿下や天皇陛下の病状(ご両人ともにいくつか病気を抱えていたはず)を考えると、退位は遅すぎるのではと思いたくなる。しかし、前例のない退位に反対する勢力もいたはずである。
今回のほっこり記事を読んで、とにかく皇居の周りを散策できるほど、おふたりに気持ちの余裕ができたのだろう。そう思うと、今度は、皇太子夫妻の長い在位期間が心配になる。とにかく、日本国の外交や国民の一致団結のために、身を削って奉仕していただいたのだと思う。
ほんとうに長い間、苦労様でした。わたしだけでなく、国民はみなそう思っていることだろう。でも、配信記事を読んで、わたしは早朝からほっこりした気分に浸っていました。願わくば、その時間帯に、皇居の周回コースを走っていれば、と悔やまれます!
『朝日新聞』(ネット)からの珍しい配信記事(早朝)を引用する。
「 両陛下お忍び、桜を楽しむ 皇居外周、驚くランナーも」
https://www.asahi.com/articles/ASL4221ZWL42UTIL001.html
天皇、皇后両陛下は2日朝、皇居外周を約10分間、「お忍び」で散策し、散り際の桜を楽しんだ。
午前7時10分ごろ、北の丸公園側の北桔橋(はねばし)門から歩いて皇居の外へ。日頃、皇居内を散策しているが、外まで足を運ぶことはあまりない。天皇陛下はジャンパー姿で皇后さまと腕を組み、言葉を交わしながら、散り始めたソメイヨシノや、ピンクに色づいたシダレザクラなどを見上げていた。
途中、桜の種類を紹介したポスターの前で立ち止まり、話し込む場面も。両陛下に気づいて、驚いて立ち止まるランナーもいた。
両陛下は乾門前に集まった人に笑顔で手を振って応え、皇居内へ戻った。(多田晃子)