再掲:【授業シラバス】 大学院の後期(11月~12月)は、 「ビジネスリーダー論」を担当します

 この科目は、3月に退職された安藤教授が担当していた授業である。初めてなのだが、経営学研究科のときには、実務家とペアで「マーケティング・ワークショップ」という授業を担当していたことがある。それに近いセミナー形式の授業になる。全8回で年内完結を予定している。


授業運営には「新機軸」を取り入れている。かなり面白い授業になるだろうと予想している。180分の前半が、招待講師による講演(90分)。後半(90分)では、講師を交えてのクラス討議(グループ討議と発表、コメント)を行う。
 授業シラバスは、以下のようになっている(各回の「テーマ」は、わたしが暫定的に設定)。大学院で発表されている資料(シラバス)には、講師のリスト(6名)は掲載されていない。また、各回のテーマも、今回がはじめて公表される。
 招待講師は確定しているが、授業の担当日は、まだ調整が必要である。日程は、テンポラリーに設定されたものである。ご覧いただくとわかるが、今回は、今年の7月に公開されたばかりの「ファウンダー:マクドナルド帝国のヒミツ」の上映から授業をはじめることになる。

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「ビジネスリーダーシップ論」(2017年、担当:小川孔輔)

【授業の概要と目的(何を学ぶか) / Outline and objectives】
 本講座では、次世代のビジネスリーダーはいかにあるべきかについて学ぶ。授業は、実際にビジネスの世界等で活躍されている講師をお招きし、ビジネスリーダー観や個人的な体験談について話しを伺う。企業経営者や組織のリーダーたちとの討議を通じて、リーダーとしてのあるべき姿を学ぶ。ゲスト講師は、上場企業、中小企業、コンサルティングや国際ビジネスの経験者を予定している。

【到達目標 / Goal】
 ゲスト講師の話を聴き、リーダーたちとの質疑を通して、ビジネスリーダーにとって何が重要なのか理解する。あるべきビジネスリーダー像が描けるようになることを目指す。

【授業の進め方と方法 / Method(s)】
 毎回、ゲスト講師による講義を聞き、彼らと討議する時間を設ける。

【授業計画 / Schedule】 回 / No.、テーマ / Theme、内容 / Contents
(1) オリエンテーション(11月4日)
 1. 映画上映(マイケル・キートン主演「ファウンダー:マクドナルド帝国のヒミツ」)
 2. 討議: マクドナルド兄弟とレイ・クロックのどちらが創業者か?
 起業家としてのクロックをどのように評価するか?
 <参考文献> 小川孔輔(2017)「社長の「履歴」大研究」『新潮45』7月号

(2) 事例研究1(11月18日)
 3. ゲスト講師:野田将克氏((株)花恋人、代表取締役社長)
4. 討議: 地方起点のフラワーショップのチェーン展開

(3) 事例研究2(11月25日)
 5. ゲスト講師:松本晃氏((株)カルビー会長)
6. 討議: 日本の伝統産業、きもの市場の復権
<参考文献> 矢嶋孝敏(2014)『きものの森』など

(4)事例研究3(12月2日)
 7. ゲスト講師:三宅宏氏(キッコーマン(株)執行役員)
 8. 討議: 新規カテゴリーの商品開発の課題と挑戦

(5)事例研究4(12月9日)
9. 講師:石川康晴氏((株)ストライプ・インターナショナル代表取締役社長)
10. 討議:社長と会社の成長

(6)事例研究5(12月16日)
11. ゲスト講師:吉田智誉樹氏(四季株式会社、代表取締役社長)
12. 討議: CSナンバーワン劇団の後継社長業の仕事 

(7)事例研究6 (12月23日)
 13. ゲスト講師:小野邦彦氏(坂ノ途中、代表取締役社長)
 14. 討議: オーガニック市場における卸・小売事業のスケーリング

(8)まとめ(1月11日): 本講座のまとめを行う。

【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等) / Work to be done outside of class (preparation, etc.)】
 受講に当たって事前の準備学習を必要としない。ただし、毎回受講後、「ゲスト講師から学んだこと」をレポート用紙(A4)1枚程度にまとめて提出してもらう。

【テキスト(教科書) / Textbooks】
 ビル・ジョージ(監訳:小川孔輔、林まや訳)(2017)『True North:リーダーたちの羅針盤』生産性出版(原著は、True North 2nd ed.で2015年既刊)。
【参考書 / References】
 必要に応じて、授業内で適宜、招待講師と講義内容に関する資料を配布する。

【成績評価の方法と基準 / Grading criteria】
 毎回の出席と討議への関与度(50%)、レポートの品質(50%)で評価する。
【学生の意見等からの気づき / Changes following student comments】
 ゲスト講師との討議に多くの者が参加できるように進行を工夫する。
【学生が準備すべき機器他 / Equipment student needs to prepare】
 ゲスト講師の要望に応じて適宜使用する。
【その他の重要事項 / Others】
 オフィスアワー:講義前の1時間