【追記】スタバが失ったもの、松浦記者のコメント

 昨日の追補である。昨日のブログを紹介したら、東洋経済新報社の松浦大記者から意見が寄せられた。ほぼわたしに同感だが、味に関してコメントが来た。学部生と実施したブラインドテストと合致する感想だった。わたしも同じ意見である。

 

 <松浦記者から>

 記事、大変面白く拝読しました。
①と③と④は同感です。高いし、混んでいるし、騒がしい。
私も随分、スタバにいっていないように思います。

②について、思い出したことを少々。
スタバを取材していたころに思ったのは、コーヒーは象徴だが、実際の来店動機に結びついているのはフラペチーノなのではないかという点です。
http://toyokeizai.net/articles/-/17314

スタバのコーヒーは深煎りのため、浅煎り好きな日本人にはあわないという指摘は上陸当初からあります。別記者のインタビューによれば、フラペチーノを1日40万杯売った日もあるとか。

スタバがこれほど成長できたのは、コーヒーを売っていたのではなく、場所や体験を売ったから。そう言われてきましたが、フラペチーノというユニーク(しかも好採算)の商品がヒットしたことも大きいように思います。

そしてもう1つ思うのはスタバもそれを受容するわれわれも変わってきたのだということ。1996年に上陸した頃に提供していたスタイル(サードプレイスというのでしょうか?)でコーヒーを売ることから、20年間の間に店舗数が増え、カフェ業界の首位となり、フラペチーノが主力商品となっていくなかで、ブランドが変容していったように思います。

上場廃止した今となっては、既存店や業績に変調をきたしているかはわかりません。なのでこの先どうなっていくのか。とても気になります。

 

 <小川のコメント>

 フラペチーノに関しては、かなり前に女子学生にアンケートして聞いたところ、彼女らはコーヒーを飲まないとのことでした。いつかのブログで、わたしがスタバのコーヒーシェアを推計しています。おそらく35%程度がコーヒーの売上で、その他はフラペチーノやサンドイッチ類だと思われます。

 そもそも、スタバは場所貸し業で、コーヒーショップではなかったのでは思われるくらいの商品構成でした。松浦さんが指摘sるうように、コーヒーの粗利もが高くはありません。コーヒー依存では、市況にも作用されます。経営が安定しないでしょう。