野営(キャンプ)ではなく、代々木にあるカレー屋さんのことです。前からの約束で、「良い子シール」が5枚たまったゼミ生5人を連れて行ってきました。CAMPは、首都圏に10店ほどある野菜カレーの専門店。10種類の野菜をフライパンであげて、ルーをスクラッチから作るところがユニークです。
神戸に住んでいる息子の話では、新大阪の駅にもあるとのこと。わたしたちが行った代々木が本店だそうです。Lineでメールしていたら、「東京駅にもありませんか?」とか、いろいろな場所にあることがわかりました。JR駅構内にあるのが立地的な特徴のようです。
この日(3日前)は、文字通りに”キャンプ用品”でカレーを食べてきました。代々木の店は、半地下になっています。店に入ると、テーブルの上に飯盒が置いてあって、その飯盒にメニューや紙ナプキンが挿してあるのです。カレーを食べるスプーンは、スコップ型です。
キャンプ場にありがちな、表面にたくさん傷がついたテーブルに座ると、ハンティング帽をかぶった女の子が、元気よく注文を取りにきます。オープンキッチンでは、やはり迷彩服を着た若い男の子がフライパンを振って、熱々でジュージューに焼けた野菜カレーを作っています。この男の子たちも、野営用の靴を履いてキャンピングスタイルで働いています。
Camp横浜店で、一時期アルバイトをしていた清原さんからの内部情報です。
スコップの形をしたスプーンは、知らないうちに数が減っていくのだそう。めずらしくもあり、かわいらしくもあるからなのでしょう。誰かがこっそりくすねていくらしいのです。「中国人の仕業でしょう。持ち帰るのは!」と発言したら、「先生、それは偏見です!」と学生に叱られました。
スコップ型のスプーンは、見るからに皆がほしくなるようなアイテムです。なので、持ち帰りの主犯は、やはり日本人なのでしょうね。偏見に満ち満ちた前言、撤回します。
Camp代々木本店の近くには、CoCo壱などカレーやさんが4店舗も軒を連ねています。「カレー通り」と誰かが勝手に呼びそうな感じもします。野菜たっぷりのCampのカレーは、標準的なオリジナルカレーでお値段は980円。これって、お値打ち感があります。隣りにあるチェーン店のCoCo壱のカレーよりうまいと思いました。
ただし、問題がないわけではありません。商品のつくり方が標準化されていなくらしく、「ときどき、野菜が固かったりする」(4年生の清原さん)のだそうです。横浜店で働いていたこの子に、わたしがあだ名をつけてあげました。その名も、”キャンプ清原”。素敵な愛称です。
調べてみると、Campを運営しているのは、”sentrings”という会社でした。たしかに、Campだけでなく、他業態の店舗もJRの構内や駅ビルに近くにあるようです。牛角やピザーラ、コメダ珈琲店など、全部で50店舗ほどFC展開しています。介護施設や学習塾まで手掛けている会社なんですね。(http://www.sentrings.co.jp/management.htm)
ちなみに、「Camp、Camp」と騒いでいた清原さんは、春ごろ就職で迷っていました。「ふたつから内定をいただきました。どちらにしたらいいですか?」と先生にアドバイスを求めてきました。わたしは、明確に「こっち!」と推奨したのですが、結局は反対の会社に就職を決めたはずです。
変わったアルバイト先で働いていただけあって、キャンプ清原はユニークな性格の子でした。本日の午後、学生たちのフィールドワーク最終発表会があります。清原さんは、イシダ班だったかな?カインズ班ではないよね。