連載6回目では、門前仲町にある秋田料理「男鹿半島」を紹介しています。むかしは年に一回程度のご相伴でしたが、隣町の森下に移ってからは隔月のペースで入り浸っています。様々な人が同伴者になります。今回は、同郷(能代市出身、墨田区在住)の女性三人に囲まれてのクリスマスイブでした。
「大将は能代生まれ」『北羽新報』2017年1月24日号
東京下町の門前仲町に「男鹿半島」という秋田料理の店があります。ご主人は、堀騰(ほり のぼる)さん。昭和23年の能代生まれで、わたしより3つ年上の68歳。8人兄弟の末っ子で、秋田弁でいう“ばっちこ”です。
がっちり体型の堀さんは、中高大と学生時代は柔道の選手でした。15歳のときに、一番上のお兄さんを頼って秋田から上京しました。転入先は、東海大高輪高校。いまでいう「スポーツ留学」です。卒業後は、東京下町出身の奥さんと結婚して秋田料理の店を構えました。門前仲町のほかに、東陽町と住吉にも秋田料理の店「男鹿半島」があります。3店舗のオーナー経営者です。
がっちり体型の堀さんは、中高大と学生時代は柔道の選手でした。15歳のときに、一番上のお兄さんを頼って秋田から上京しました。転入先は、東海大高輪高校。いまでいう「スポーツ留学」です。卒業後は、東京下町出身の奥さんと結婚して秋田料理の店を構えました。門前仲町のほかに、東陽町と住吉にも秋田料理の店「男鹿半島」があります。3店舗のオーナー経営者です。
男鹿半島をわたしに紹介してくれたのは、大学時代の友人でした。東京海上日動火災の元専務、玉井孝明くん。彼はわたしが秋田出身だということを覚えてくれていて、同級生を何人か集めて「ミニ同級会」を男鹿半島で開いてくれました。約20年前のことです。
その同級会がきっかけで、冬場にきりたんぽ鍋が恋しくなると、地下鉄東西線の門前仲町駅から男鹿半島の提灯を目指して、大横川の巴橋を渡って5分ほど歩くことになりました。ちなみに、店内に飾ってある「能代市」の提灯は、わたしの実家「小川商会」がスポンサーになっています。広告料金は1万円で、契約期間は3年です。そろそろ更新のために、一万円を支払うタイミングが来ています。
その同級会がきっかけで、冬場にきりたんぽ鍋が恋しくなると、地下鉄東西線の門前仲町駅から男鹿半島の提灯を目指して、大横川の巴橋を渡って5分ほど歩くことになりました。ちなみに、店内に飾ってある「能代市」の提灯は、わたしの実家「小川商会」がスポンサーになっています。広告料金は1万円で、契約期間は3年です。そろそろ更新のために、一万円を支払うタイミングが来ています。
故郷を離れて50年近く経っているわたしのような秋田出身者にとって、男鹿半島の店内の雰囲気は、とても郷愁を誘うつくりになっています。むかし懐かしい本物の囲炉裏が置いてあって、自在鉤やかんじきなどの実物を見ながら、自家製の秋田料理を楽しめるようになっているのです。秋田料理がポピュラーになったので、きりたんぽや比内鶏のスープは、関東圏にあるスーパーではふつうに品ぞろえされています。しかし、とんぶりや岩ガキとなると、簡単に手に入れることはできません。ミズやフキなどの山菜となると、これはもう男鹿半島に食べに行くしかなくなります。
男鹿半島で本場の秋田料理を楽しむことができるのは、仕入れのやり方に秘密があります。その日に使う料理の食材を、航空便で秋田から直接仕入れているからです。堀さんの経営方針は、地元の農家から直接買い付けることです。秋田の経済を潤わせるためなのだそうです。「だから、大将は能代では人気者なのです」と堀さんの友人から伺いました。
コメは、八竜の農家から有機栽培米を年間契約で購入。ネギは河戸川(かどが)から、セリは湯沢の産地から仕入れています。旬の季節がやって来ると、タケノコやキノコも秋田から航空便で運んできます。わたしがお客として個人的に好きな料理は、地元産の海産物です。とくに、お刺身類が素晴らしくおいしいので、友人を連れて行くときは、黙っていても堀さんが大皿で季節のお刺身を出してくれます。
男鹿半島で本場の秋田料理を楽しむことができるのは、仕入れのやり方に秘密があります。その日に使う料理の食材を、航空便で秋田から直接仕入れているからです。堀さんの経営方針は、地元の農家から直接買い付けることです。秋田の経済を潤わせるためなのだそうです。「だから、大将は能代では人気者なのです」と堀さんの友人から伺いました。
コメは、八竜の農家から有機栽培米を年間契約で購入。ネギは河戸川(かどが)から、セリは湯沢の産地から仕入れています。旬の季節がやって来ると、タケノコやキノコも秋田から航空便で運んできます。わたしがお客として個人的に好きな料理は、地元産の海産物です。とくに、お刺身類が素晴らしくおいしいので、友人を連れて行くときは、黙っていても堀さんが大皿で季節のお刺身を出してくれます。
そんなわけで、森下に移ってくる前は年一回くらいの来店頻度でしたが、このごろは二か月に1回くらいのペースで堀さんと奥さんの顔を見に男鹿半島を訪れています。
最後に、最近の同伴客を紹介します。偶然にも、50年ぶりに再会することになった小中学校の同級生たちです。浅野笑子さんと中田和子さん。ふたりは、渟城第三小学校と能代二中の同級生でした。
過日、浅野さんが両国のヨガ教室で、わたしの友人の隣でポーズとることがありました。そして偶然にも、なぜかわたしが森下に住んでいることを知ることになったのです。浅野さんが、文京区に住んでいる友人の中田さんに声をかけてくれました。昨年の12月24日、ヨガの達人(墨田区在住の小林典子さん)を含む4人で、「男鹿半島ミニミニ同級会」が実現することになりました。というわけで、昨年は楽しいクリスマスイブになりました。
過日、浅野さんが両国のヨガ教室で、わたしの友人の隣でポーズとることがありました。そして偶然にも、なぜかわたしが森下に住んでいることを知ることになったのです。浅野さんが、文京区に住んでいる友人の中田さんに声をかけてくれました。昨年の12月24日、ヨガの達人(墨田区在住の小林典子さん)を含む4人で、「男鹿半島ミニミニ同級会」が実現することになりました。というわけで、昨年は楽しいクリスマスイブになりました。