イオンがフランス企業と提携してはじめたオーガニックスーパー「ビオセボン」に行ってきました。NOAFメンバーの酒井先生、花畑さん(元院生)、千葉さん(有機農家)と一緒でした。店舗見学の感想を、本ブログにアップします。とりあえずの感想を箇条書きにしておきます。
麻布十番の店で、総額6000円分の有機食材を買い込みました。野菜や瓶詰などは重いので、持ち帰りに往生しました。近くにあるとうれしいですが、駐車場がないので遠くまで買いに来なくてはいけない。店の前に自転車置き場がありました。
昨夜は遅く帰宅しましたので、本日夕方に、野菜を中心に食材を調理します。商品の感想はそのあとで。
なお、店長とまちがえた売り子さんは、法政大学経営学部の卒業生でした。元蕎麦屋の店主で、なぜかビオセボンにてエプロンをしてワインとチーズを売っていました。
ちなみにですが、先日お伺いした成城石井麻布十番店の二階にあるワインバーの店長も、法政大学経営学部卒業生です。麻布十番辺りは、法政大学経営学部の巣窟になっています。
1 結論:一般に言われているようには(個人ブログなどではきびしい評価になっています)、商売について悲観的な感じは受けませんでした。たしかに、客数や売り上げという点についは、大いに問題があるかもしれません。しかし、「オーガニックの未来」に対しては希望が残りました。
2 オーガニックワインやナチュラルチーズの品揃えがよかったです。近くにあったら、うれしい店です。
3 野菜は若干傷んでいましたが、食べるのには問題はないと思います。のちほど、実際に料理(サラダやスープ)にして食してみます。夕方が楽しみです。
4 売り場のレイアウト的には、生鮮野菜のコーナーを、もうすこしコンパクトにまとめたほうがよいように感じました。そうしないと、ボリューム感の演出と在庫管理に無理がでます。つまりロスが出る原因になると思います。
5 オーガニック野菜の量り売りは傷みが早いので問題だと指摘されています。でもこれは、物流と鮮度管理、陳列量の工夫でなんとかなるように思います。このあたりの指摘は時間が解決するでしょう。
6 千葉さん(NORA)は生産者さんですから、興味深そうに野菜の量り売りを見ていました。酒井先生は、店員さんと会話してインタビューをしていました。その話などは、メモでほしいくらいです。
7 最大の問題は、品揃えだと思います。いくら麻布十番に住んでいる洋風生活者でも、この品ぞろえで毎日生活はできません。日本人は朝食が洋風になっているので、パンとシリアルと野菜ジュースの生活はほぼカバーできます。この市場は取れますが、昼の弁当類(コンビニとの闘い)と、夕食のおかず・惣菜(スーパーとの闘い)で勝利できるだろうかと思いました。
8 かつて、カルフールが日本から撤退せざるを得なくなった理由は、この課題が克服できなかったからです。毎日の夕飯のおかずとお弁当需要を取り込めなかったからです。なので、本当の勝負は、二号店、三号店の住宅地近辺に出店していったときです。毎日、ワインとチーズでは生活がなりたたないです。
9 大豆(発酵食品)とコーン(油脂やシロップ)と雑穀(コメを含むのはもちろん)の領域を攻略できないと、活力があるスーパーには対抗できません。あと、輸入品が多すぎるので、コスト高にはならないだろうが、日本人の毎日の食生活とはギャップがあるように感じました。
<HPから引用>
4つのことを強調しています。
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ビオセボンは、2008年にパリで創業された、ヨーロッパで100店舗以上を展開するビオ・スーパーマーケットです。
近年は出店地域を広げていて、フランス国外ではイタリア・ミラノ、スペイン・マドリッドでも出店している他、2016年にベルギー・ブリュッセル、スイス・ローザンヌへの新規出店を果たしました。
ビオセボンは、「特別」すぎる製品しかないお店ではありません。
ごく普通の一般的なスーパーマーケットで手に入るような、日常使いの食料品や日用品が手に入ります。本場フランスからのチーズやワインなどの直輸入品に加え、日本においては日常生活で必要な豆腐や納豆なども品揃えいたします。
ビオセボンは、ビオに詳しいお客様の求める商品を提供することは重要と考えると同時に、まだビオのことをよく知らない初心者の方々にもわかりやすい、買いやすいお店とするため、お客さまとのコミュニケーションを重視しています。
ビオ商品は、その生産過程において環境や健康への配慮がされています。
しかし、ビオセボンはその理念と同時に、「ビオっておいしいんだ!」ということをお客さまに実感していただくことが大事だと考えています。