東京下町で花見ラン

 昨日は、東京下町をぐるぐる、距離にして18KM走った。三時間をかけてゆったりとである。白内障の手術後しばらくは長い距離を走れていない。一か月ぶりの長距離走である。午後12時半すぎに、「短編小説、両国倶楽部」の舞台となる石原一丁目をスタート。



 いったん森下のマンションまで墨田区を南下。立川一丁目に契約交渉中の物件がある。その場所を確認してから、再び清澄通りを北上。浅草までは一直線に、地図の上を昇る。浅草の水上バス乗り場は、たくさんの人で乗船待ちになっている。
 「桜ツアー」とは、ずいぶんとしゃれた言い方だ。国籍不明の外人さんが、その列にたくさん交じっている。小雨なのに、みなさん晴れ晴れとしている。その他の日本人は、地元のひとがほとんどに見える。
 スカイツリーと水辺の桜を写真におさめて、桜満開の墨田公園を走り抜ける。厩橋を渡って、スカイツリーが立っている隅田川の東岸へ移動。橋の途中で子供太鼓の熱演を鑑賞。橋を渡り切ると、向島芸者さんやちんどんやさんのパフォーマンスがお出迎えになる。そこで、新しい発見をした。向島芸者の「むこうじま」は、正しくは、「向嶋」と漢字で書くのだそうだ。

 向島から木場公園までまっすぐに南下。少し迷ったが、門前仲町まで足を延ばすことにした。いつもは静かな木場公園は、BBQのグループに占拠されている。このあたりには、こんなに人がたくさん住んでいるのだ。
 門前仲町では、桜見の舟が堀に浮かんで、ゆるりと川を降りて来るのを眺める。そろそろ足にきているのに、あえて門仲まで来たのは、堀に映る桜の写真がほしかったからだ。美しいショットを数枚撮影して、気持ちは大満足。
 清澄白河に向けて、ふたたび清澄通りを北上。しか野@門前仲町からの距離を測定する。走って20分で、森下経由で墨田区立川に戻れることが分かった。

 3時間の汗を流すために、石原三丁目の御谷湯(みこくゆ)へなだれ込む。優雅な下町の銭湯だ。男子は、本日は5階のお湯に入れる。最上階からは、スカイツリーが展望できる。お湯は茶色の濁り湯だ。体が温まる。
 花見ランのしめは、三軒隣りのうなぎ屋へ。川勇は、創業が107年前の明治?年。風呂上りに、アサヒスーパードライの大ジョッキー二杯に枝豆で、無事の完走を祝す。焼き鳥、いたわさ、マグロの三つ葉和え。日本酒一合。
 うな重は、一番高い特上を奮発。まあ、今日くらいはいいだろう。勘定がいくらになったのか、よく覚えていない。