同僚の岡本吉晴先生から、大学の前で撮った枝垂桜の写真を送っていただいた。ボアソナードタワーを下から見上げるアングルの写真で、桜色のたおやかなウエーブとごげ茶の樹皮のコントラストが素晴らしい構図。友人たちに転送して、新しい春の喜びを共有していただいた。
岡本先生から来た同じメールには、昨夜、千鳥ヶ淵で撮影した夜桜の写真も添付されていた。堀の水面に”逆さ桜”が映りこんでいて、こちらもみごとな一葉だった。仲間とシェアする対象として、桜の花とその周り景色はもっと共感を得やすい被写体だ。
本日は、気温18度のぽかぽか陽気。飯田橋から四ツ谷にかけて、土手の桜は5分咲きくらいかしら。日が落ちはじめるころには、気持ちの良い散歩ができそうだ。ただし、市ヶ谷の土手の小道は、今年から花見用のブルーシートを敷くことができなくなった。千代田区と麹町警察署が、今年から”席取り”を禁止するようになったからだ。
法政大学の学生サークルを含む、土手のご近所の会社が自主運営する観桜会で例年、花見の後にゴミが散乱して苦情が出ていた。靖国神社でも、昨年から、御霊まつりで屋台の出店がとりやめになっている。一般人のマナーが悪くなったことで、青空の下での宴会を楽しむ機会がどんどん失われている。残念なことだ。
それはそうと、桜の季節になると、気持ちがそわそわしはじめる。
今日の午前中、学部ゼミ生との春合宿を終えて、筑波グランドホテルから車で帰宅した。山の中腹から降りてくる途中で、桜のトンネルを通ったが、そこはまだ2分咲き。それが、山のふもとまで降りて来ると、桜の蕾のふくらみ方が3分咲きに変わった。そして、自宅近くまで来て、国道16号線を折れて西白井駅までつながっている桜並木は、5分咲きだった。
これから京都まで、わざわざ桜を見に出かける。嵐山に娘が住んでいて、昨年のクリスマスに中古の住宅を購入した。築20年の物件なのだが、きれいに町家風にリフォームしてある。「移住の年に観桜会を!」と約束してあった。早速に実現するわけである。
関西は関東よりも、桜の開花が遅れる傾向がある。気象庁が発表している開花予報によると、京都の桜は、4日が満開とある。となると、今夜の花見は、きっと3分咲きくらいのものだろう。
一泊して、明日は、神戸の長男の家に寄ることになっている。1月6日に諒君(由の長男)が生まれた。本人の生顔をまだ見ていない。ようやく立ち寄ることができることになった。LINEで送られてくる写真を見ると、なんかずいぶん太っちょさんになっている。
ぷくぷく顔は、かみさん譲りだ。この発言で、またまた怒られそうだ。東京駅の「祭」で駅弁を買って、夕方には新幹線に乗り込む。