一昨日の夕刻、メールボックスを開くと、USATODAYの記者からメールが来ていた。” Dear Ogawa-sensei This is Kirk Spitzer, Tokyo Correspondent for the newspaper USA TODAY”で始まるインタビューの申し込みだった。米国のメディアがわたしの仕事を発見したようだ。
”USA TODAY”は、全米一の発行部数を誇る全国紙である。記者の名前は、Kirk Spitzerさん。電話での簡単なインタビューか、メールでのやり取りを希望していた。日本マクドナルドの苦戦を解説するための記事(McDonald’s company’s problems in Japan)を書く準備をしている様子だった。
わたしにコンタクトを求めてきたのは、わたしが『新潮45』(2015年4月号)に執筆した「マクドナルド”賞味期限切れ”の経営」の要約版(英語)を読んでのことだった。まずは、文面から、わたしの仕事(後述)の英語版が流通していることにびっくりした。
著作権の問題はないのだろうか?しかし、英語の要約版が出ているということは、わたしの主張が米国本土でも知られているということである。なお、今年の春先に、拙著『マクドナルド 失敗の本質』(東洋経済新報社)の中国語版が、台湾とシンガポールで刊行される予定になっている。
小川研究室のリサーチアシスタント、青木恭子によると、スピッツアーさんは、日本の農業や日本種の海外輸出に関する記事も書いている。
「先生 USA TODAYのスピッツァーさん、時間があれば、ぜひお会いになられたらいいですね」とのこと。「11月に、ローソン・ファームの新潟農場を取材され、記事を書かれています。また、同じく11月、日本の酒の米国輸出についても、お書きになっています」。
防衛関連に続いて、農業や食関連の仕事が多いようだ。わたしにとっても、スピッツァーさんご本人にとっても、インタビューを受けることは、マクドナルドだけのことではなくて、多いにメリットがありそうな気がする。
彼女が紹介してくれた記事は、
そして、スピッツアーさんからの質問は、実にシンプルなものだった。
My questions are fairly simple:
– Why is McDonald’s having so much difficulty in Japan?
(日本マクドナルドの苦境の原因は?)
– Are other fast-food companies having some of the same problems, or is McDonald’s a unique case?
(苦戦しているのは、日本の飲食業全体の問題なのか?それともマクドナルド固有のものなのか?)
– What can McDonald’s do to turn the situation around?
(マクドナルドの復活の可能性はあるのか?)
メールや電話では、わたしの意図が十分に伝わらないと思った。結果、来週の火曜日(26日、14時)に、研究室にいらしていただくことにした。青木のアドバイスにしたがって、最後の選択肢をわたしは選ぶことにした(And of course I would be happy to come by your office if you prefer.)
こちらこそインタビューが楽しみだ。今日中に、3つの質問に事前に答えて、火曜日に備えることにする。
*なお、本日は、サンスポ千葉マラソン(ハーフ)を回避した。あまりの過密スケジュールに、体が悲鳴を上げている。これ以上、このひとに無理をさせると、いつかは倒れてしまう。