書評・映画評【文献紹介】ハーマン・サイモン(2016)『価格の掟(おきて)』中央経済社(★★★★) 右肩が痛いので、いつもより簡単に。二年前に、学習院大学の上田隆穂教授(監訳者)から贈呈していただいたプライシングの教科書。価格付けで有名なサイモン教授の著書。わたし自身も「価格づけの本」を書いているので、参考までに読んでみた。フリーミアムや...2019.01.13書評・映画評
書評・映画評【映画評】 ブライアン・シンガー監督(2018)「ボヘミアン・ラプソディ 」(★★★★★) 1985年7月13日の「ライヴ・エイド」(史上最大のチャリティコンサート)の実写版で、クイーンの演奏を視聴している。映画と同じスタイルで演奏しているフレディ・マーキュリー(本人)の演技と音声を、21分間通して聴いた。もっとも、本物のクイーン...2018.12.09書評・映画評
Research & Reports【新潮45】 拙稿「衣食をこんなに捨てていいの?: 商品廃棄の経営学」『新潮45』(2018年6月号) 『新潮45』(2018年6月号)を掲載する。この原稿が校了になるまでには、およそ10回の書き直しがあった。その後、ご存知のように、伝統ある月刊誌だったが休刊に追い込まれた。オフィシャルには廃刊とはなっていないが、再刊は困難だろう。わたしも2...2018.11.08Research & Reports
書評・映画評【書評】 西垣通(2016)『ビッグデータと人工知能』中公新書(★★★★★) 気になっていた本なので読んでみた。人工知能と人間の成り立ちのちがいが実に明確に述べられている。人間は生きるために行動するが、コンピュータに生命が宿るはずがない。カールワイツらが主張している「シンギュラリティ」(AIが人間を超えるとき)が到来...2018.11.05書評・映画評
書評・映画評【新刊紹介】 デイビッド・モントゴメリー/邦訳:片岡夏実(2018)『土・牛・微生物:文明の衰退を食い止める土の話』築地書館(★★★★) 『土の文明史』『土と内臓』に続くモントゴメリーの3部作、最後の著書。前二冊は、帝国の盛衰が肥沃だった土壌の荒廃と関連していることを指摘した『土と文明史』、土の健全性は微生物に由来するとした『土と内臓』。本書は、環境保全型農業を営む世界中の農...2018.10.30書評・映画評
Research & Reports【松尾雅彦×小川孔輔対談】「これからの農業・農村の道しるべ(後編):人材と情報を地域にどう集結させるか」『農業経営者』(2018年5月号) 『農業経営者』の2018年4・5月号は、カルビー松尾雅彦氏の追悼号だった。2016年の対談で後半が掲載されないままになっていた。今回の5月号で特別インタビュー企画「(後編)人材と情報を地域にどう集結させるか」というタイトルで掲載された。半年...2018.10.08Research & Reports
Research & Reports【寄稿】「異業種間競争の激化:コンビニコーヒーの教訓とホームセンターの業態転換」『DIY協会会報』(2018年夏) コーヒーをめぐる異業種間競争の実際を、DIY協会の機関誌に書きました。ドラッグストアが、食品スーパーとコンビ二の脅威になるなど、少し前までは考えも及ばなかった事態です。チェーン小売業は、ECだけでなくあらゆる業種間競争に対峙しなくてはならな...2018.09.05Research & Reports
書評・映画評【読後感】 鳥井信吾(2018)「私の見た鳥井信治郎の経営と生き方」川北・奥野編著『一流の経営者は、何をどう考え、どう行動し、いかにして人を惹き付けるのか(京都大学の経営学講義Ⅱ)』ダイヤモンド社 清水洋史社長(不二製油)の講義録「第5章:大豆ルネッサンスへの挑戦!」を読むために購入した書籍だった。偶然にも、第1章が、鳥井信吾副会長(サントリー)の講演録だった。本書は、京都大学(経済学部と経営大学院)が刊行している「経営学講義シリーズ...2018.09.02書評・映画評
書評・映画評【新刊紹介】 芹澤健介(2018)『コンビニ外国人』新潮新書(★★★★) タイトルに”コンビニ”はついているが、本書はコンビニの本ではない。労務管理の本でもない。日本で働いている外国人の実情を描いたルポルタージュである。留学生や研修生が最初に日本人(文化)と接触する場所がコンビニである。書名が「コンビニ外国人」と...2018.08.08書評・映画評
書評・映画評【書評】市来広一郎『熱海の奇跡:いかにして熱海は活気をとり戻したのか』東洋経済新報社(★★★★) 同僚の大久保あかね先生から、献本していただいた一冊。通勤電車の往復で読み切ってしまった。おもしろいので、早速学生の夏休みの課題図書に指定した。たしか公式的に昨日の発売で、本日、出版記念パーティーが開かれているはずだ(大久保先生からの情報)。...2018.06.20書評・映画評