コーヒーのブランドテストのときと同じように、思わぬ結果になった。宅配ピザ3社の中で「いちばん好きなピザ」で一位だったピザーラが、ブラインドで支持率が最下位になってしまった。どうしてなのだろう。テストをした学生がコメントを寄せている。
以下は、宅配ピザの「ブラインドテスト」の結果である。実施は、先週の土曜日（12月13日午後12時～）。
法政大学市ヶ谷キャンパスのボアソナードタワーの８Fに、電話注文で3社（ピザハット、ピザーラ、ドミノピザ）からスタンダードなピザ（Lサイズ二枚）を宅配をしてもらった。到着した順番で21人（小川も含む）がブラインドで食べて、「いちばんおいしかったと思うピザ」を選んでもらった。
テストをデザインした学生たちがまとめた「結果表」である。
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回答数:21
対象としたピザの会社 ピザハット、ピザーラ、ドミノピザの3社
1、ブランドネームを聞いて、3社のうちどこが1番美味しいと感じるか
1位 ピザーラ 17票
2位 ドミノピザ 3票
3位 ピザハット 1票
2、実際に食べてみたピザの中で1番美味しいと感じたか
(A:ピザハット、B:ピザーラ、C:ドミノピザ)
1位 C 11票
2位 A 8票
3位 B 2票
3、ピザは何を重視して買うか(複数回答)
味のバラエティ… 2票
生地 … 4票
味 … 9票
トッピング… 8票
値段 … 3票
たのみやすさ… 1票
量 … 1票
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＜テストを実施した学生の感想＞
切り分けていた私の感想としては、もしかしたら、1番最後に出したCのドミノピザはお腹もいっぱいになりつつあり、少し冷めてきているものを提供しているので、もともとアドバンテージが低いのかな、と思ったのですが、1位でびっくりしました。 また、チーズの量が3社で違い、ピザーラが1番多く、ドミノピザが1番少ないと私は感じたので、もしかしたら、小川ゼミの方々はチーズがあまり好きではない方が多くないのかもしれないかな、とは思いました。
また、一緒に切り分けていた宮本くんの見解では、ドミノピザは1番味が濃くしょっぱい(宮本調べ)ため、少し冷めた状態で食べたピザの中だとドミノピザが1番味がはっきりしていて、美味しく感じたのかもしれないと、考察しておりました。
どちらにも言えることは、ここまでピザーラが下だという事実に驚き、それは、他に何か原因があるのではないか、と思ってしまうほどである、ということです。
今回のブラインドテストで、先生にとっても有益な驚きがあったらと思います。
＜わたしのコメント＞
→ かなり驚いています。なぜなら、わたしはふだん、ピザを食べなれていると自負していました。しかも、「ピザーラ」を「To the Herbs」で頻繁に食べているはずです。だから、自分は当然のようにピザーラを選ぶと思っていました。ところが、わたしが支持したブランドは、ピザハットでした。学生たちの多くも、わたしと同じ答えをしています。
一回のテストではわからないですが、コーヒーでも同様に、「ブランドの効果」が大きいのかもしれません。また、テストで使用したバリエーションが結果に影響したのかもしれません。食べる順番やタイミング、暖かさも少しずつ違っています。
それにしても、ピザーラ圧勝が、ドミノピザの逆襲で終わりました。食べ物のブラインドテストには、結果と調査デザインに注意が必要ですね。
