今週の金曜日(11月14日)から、大学院の「マーケティング実行論」がはじまる。参加者は、1年生と2年生を合わせて18名を予定している。2012年につづいて2回目になる。今回は、新しく「魚耕」@荻窪本店での実習と、二年前にも実施した「スターフライヤーのミステリー乗務調査」を実施する。
授業予定(日程表)とシラバス(内容)は、以下のとおりである。わたしのカリキュラムと授業方法が、一年後に進化している かどうか? 講義、実習、ケース、討議から構成される。
本日は、MPS参加者協議会の会合で、関西に出張になる。
「マーケティング実行論」(担当:小川孔輔) 2014年11月14日
法政大学経営大学院IM研究科(2014年後期)
<講座の狙い>
マーケティング・マネジメントの実務的な知識を学びながら、プロフェッショナルのリサーチャー、マーケティング・マネジャー、プロモーション企画担当者、ビジネス・コンサルタントになるための技術を、実習を通して学習するコース。マーケティングの基礎概念を理解していることを前提とする。
拙著『マーケティング入門』日本経済新聞出版』の各章を参照しながら、事例として、『CSは女子力で決まる!』(生産性出版)の各章を各回一幕ずつ解説する。
<講座の運営>
マーケティング実務に必要な関連知識は授業内で簡単に説明するが、座学は最低限にとどめる。むしろ、実習とグループワークを中心に授業を進行させる。すべてに参加する必要はないが、11月下旬~1月上旬にかけて、土曜日と日曜日に現場観察や店舗調査などが設定される。もちろん、通常の金曜日にも、調査や観察を実施する。
授業は、「テーマ(講義)」と「実習」「グループ討論」のセットから構成される。
<テーマ>
1 店頭観察法
2 商品開発の実際
3 聞き取りの作法(適切なインタビューの仕方)
4 サービスオペレーションの改善(現場観察の方法)
5 調査データの分析(仮説構築とデータによる検証)
6 ビジネスエスノグラフィーの方法(サービス・コンサルテーション)
7 店頭販売促進活動の企画
<実習>
実習(A) 日本マクドナルド 「墜ちたサービスの改善は可能か?」
実習と討議 (11月14日)
実習(B) 魚耕 「店頭観察とコンサルテーション」(@西武池袋店、荻窪本店)
実習日(12月6日)
実習(C) ビジネスエスノグラフィー 「スターフライヤーへの搭乗とサービス改善」
実習(講義) 実施日未定(2015年1月16~17日予定)@北九州SFJ本社
実習(D) バリ勝男クン「商品開発の提案」
討議(12月19日)
<授業のスケジュール>
詳しい資料は、1回~7回(その他、福岡実習)の授業時に配布される。
第1回 11月14日(金)
全体のスケジュール(グループ分け)
講義1: マーケティングと市場調査の基礎(パワポ配布)
講義2: 店頭観察法と観察基本指標
討議1: 日本マクドナルド 「墜ちてしまったサービスの改善」
実習1: 店舗観察(@近所のマクドナルドとモスバーガー)
第2回 11月21日(金)
事例1: ロック・フィールド(CS本、第5幕の解説)
講義3: 顧客満足の構造 「日本版顧客満足指数の開発と活用」
実習2: 観察結果のデータ分析(グループワーク) 簡単な発表
第3回 11月28日(金)
講義4: コンサルティングの手法「日野自動車(CS本、カーテンコール)」
講義5: 聞き取りの作法(配布資料:ハニーズ2007年)
討議2: 「魚耕」の小売ビジネス(細井社長の解説)
第4回 12月5日(金)
事例2: 呉ベタニアホーム、介護ビジネス(里村講師、CS本、第6幕)
実習3: 魚耕店頭調査の事前企画(グループワーク)
第5回 12月6日(土)
実習4: 店頭観察と課題発見@魚耕(@西武池袋店、荻窪本店)
第6回 12月12日(金)
講義6: 店頭での消費者行動 「棚の原理、売り場の法則」
討議3: 学部生のフィールドワーク発表(4班)
実習5: 学部生へのコンサルテーション(ヤオコー、カインズ、金羊社、カラ鉄)
第7回 12月19日(金)
討議4: 学部生へのアドバイス事例発表(とりまとめ4班)
講義7: 商品開発の方法
事例3/討議5: 事例「バリ勝男クン」 講師:杉山浩之氏(販売促進研究所)
第8回 1月11日(金)
講義8: まとめ、サービスマーケティングの枠組み(CS本、解説)
討議6: 魚耕、調査コンサルテーション発表会
<特別実習活動> 参加は任意(1月を予定)
「スターフライヤーへの搭乗とサービス現場の観察」(羽田~北九州路線)
@北九州本社でのCS発表会