ミャンマーのフラワーバレンタイン: 稲垣君が500本のバラを女子工員さんにプレゼント

 稲垣博保君(元大学院生)が、昨年5月からミャンマーにわたっている。いま目の前で現地の報告をしてくれている。ハニーズの第一工場では、1000人の女性が働いている。今年の2月14日に、彼はその半分の500人に、バラの花をプレゼントしてくれた!フラワーバレンタイン@ミャンマーだ。



 ミャンマーには、もともと古くから女性に花を贈る習慣があるそうだ。信心深い仏教国だからだろう。2月14日にも、花を贈ることがふつうなようだ。最近では、日本のように、スーパーがチョコレートを普及しようとしているようだが、基本的にはバレンタインの花贈りが定着している。
 いま、彼のスマホの写真を見ている。綺麗なバラを抱えた女子工員さんの写真だ。稲垣君は、2月14日に、マネージャーに助けてもらい、街の路上でバラを500本仕入れたそうだ。花屋さんはあるのだが、きちんとした生花は売られていない。ほとんどが造花だそうだ。

 仕入れた500本は、自社工場にバイクで運んでもらったらしい。一人に1本ずつ配ったとのこと。
わたしからの「女性たちの反応はどうだったの?」という問いに対しては、「ものすごく喜んでもらえました」(稲垣君)とうれしそう。
 購入したバラの花は500本。全部で5千円もしなかったようだ。おいおい(笑)、自分で払ったお金がわかっていないぞ。インドのバラだろうか? 1本当たり10円弱だ。ずいぶんと安いものだ。「メイミョー」(旧英国植民地)という海抜1100Mのところでは花が栽培されているようだ。
 しかし、この値段だから、ふだんでも、担当している製造ラインで成績が良い子には、花をプレゼントするそうだ。管理者になるとやることが違ってくる。来年は、第二工場の責任者にでもなりそうな勢いだ。

 ミャンマーの生活は、楽しそうだ。在学中の稲垣君からは考えられない大進歩だ。
 IM研究科時代の恩師、高田先生や松本先生からは、「(稲垣君)大人になったね」と褒められていた。いまも、彼は研究室でまったりしている。同期生の石川知穂さんからの連絡を待っている。夕方からは、歓迎会で飲むことになりそうだ。
 明日は、名古屋の実家に戻り、来週はまた本社(福島県いわき市)に戻ってくる。昨年の卒業式前に、わたしが江尻社長(ハニーズ)に面接して決まった就職だった。こうして充実した生活を送っているらしい彼を見ていると、「本当に、おまえイノマネに来て良かったよな」と思う。