「アジアにおけるマーケティング移転研究:国際シンポジウム」@法政大学BS、初日が終わる

 アジア人だけの国際シンポジウムは気持ちがよい。何も欧米人を排除するという意味ではないのだが、コミュニケーション手段としての会話は英語であっても、「彼ら彼女たちと一緒にいると、なぜか気持ちがなごむ」のである。儒教や仏教、一部イスラム教の「非キリスト教」の信仰が背景にあるからだろうか?



 アジア人の寛容な理念と闘いをあまり好まない思想の混在。正確には、韓国からの賓客は「クリスチャン」だったのかもしれないが。それは、まあ、どうでもよいことだろう。
 とにかく、みなさん積極的に発言をどんどんしている。それでも、全体は和気あいあいの雰囲気である。すてきなシンポジウムになっている。事情があって「クローズな会」にする決断をしたのだが、一般に公開しないことのプラス面が出ている。
 偶然の結果が、さいころで良いほうの目が出て、またしても幸運の女神が微笑んでくれた。

 昨日は、生まれてはじめて「ハラール」(イスラムのお祈り済み認証)のランチを食べた。インドネシアから研究者がふたり来ている。聞いてみれば、イスラム教信者ではなかったから、そこまでする必要はなかったようだが、彼らへの配慮である。市ヶ谷近辺には、ナシゴレンのディリバリーサービスがあったのだ。
 本日のランチは、今度は、マクロビオティック(自然食)のサンドイッチである。これは、小川先生のセレクションだ。麹町からやってくる。国際交流の場で、食の選択は大切だ。シンポジウム全体を仕切っているMCの林教授が、招待客5人に尋ねたところ、昨夜のディナーは、予想の通りに「寿司」に落ち着いた。
 というわけで、初日のディナーは、わたしたちがいつも寿司を食べている「鮨乃家」@市ヶ谷(旧日テレ通り)になった。セミナー主催者であるわたしからのおごり(トリート)だ。実にたくさんの鮨と酒を頼んだ。一部は、麦焼酎「いいちこ」(二階堂酒造?)。ショルダータイトルの「下町のナポレオン」の意味をうまく説明できなかった、、、

 熱帯にあるインドネシア(バリ)やベトナム(ハノイ)から来た研究者たちにとって、日本の冬はしごく寒いらしい。わたしたちからしてみれば、昨日は三週間前のような大雪に見舞われたわけではない。彼らはラッキーだと思うのだが。
 それでも、昨日到着した後、成田空港から市ヶ谷のホテル(アルカディア)に向かうときは、「寒くて、震えました」(インドネシア人)とのことだった。わたしたちが、この冬(1月末)に、フランスのパリから厳冬のポーランドやロシアに移動したときの皮膚の感覚なのだろう。物事は、なんとも相対的なものだ。

 さて、シンポジウムのプレゼンター(発表者)が予定よりひとり少なくなった。本日のスタートは、11時に繰り下がっている。週末の土曜日でもある。自宅からゆっくりと出勤だ。
 外の天気は穏やかそうだ。今朝は、池から白鳥の鳴き声が聞こえてこない。そろそろ鳥たちの北帰行がはじまる時期になっている。