3日間のプロジェクト最終発表会(2013年修士論文審査)が終わる

 金曜日から続いていたプロジェクト最終発表会(大学院修士論文に該当)が終わった。大雪が降ったのにも参ったが、とにかく3日間で30本近くのプロジェクト発表を、座って聞いているのがたいへんだった。それに加えて、採点とコメントをしなくてはいけない。



 これから、ボアソナードタワーの優秀プロジェクト選考会(2月27日、一般にも公開)に選ばれる学生(チーム)が発表になる。今回は、従来からある「ビジネスモデル型」(新規事業提案)に加えて、「リサーチ型」(手法開発を含む調査プロジェクト)が新設された。
 この中から優秀なリサーチもいくつか選択されて、ボアソナードタワー(26Fスカイホール)で発表する機会を得る。ビジネスプラン型のプロジェクトに関しては、外部の客員教授(約15人)からそろぞれの新規性や事業性を評価される。「コンテスト」に進むと、賞金が獲得できる。ボアソナードタワーでの発表会は、いわゆる「ビジネスプラン・コンテスト」である。

 今年で、IM研究科が開設されてから10年になった。いつもいうことなのだが、PPTで描かれた新しいビジネス(新規事業)をプラン(計画)として終わらせることなく、実行してその結果を残してほしいと思う。発表のためだけのビジネスモデルはいらない。それは、IM研究科という大学院を設立した趣旨に反している。
 今年も、おそらくは50数人が卒業していく。3日間にわたって、大学院生たちは、教員と同級生の前で自分のプロジェクトを発表した。そのうちの70%は、何らかの新規事業プランである。リサーチ型のうちの約半分は(コンサルティングなど)手法開発である。
 一旦大学院を離れても、ぜひとも実行の段階に進んでほしい。そのために、わたしたちはできるだけの支援をするつもりでもいる。

 あと何時間かすれば、優秀プロジェクトへ進むことができる学生の名前が、電子掲示板に張り出される。当選した学生も、惜しくもボアソに行けなかった学生も、社会に出れば同じ機会である。過去の入賞者が大きな成功を収めた例はない。また、選ばれなかった学生が、そこそこの事業を展開しているケースもいくつかある。
 最終発表会の結果は、アカデミックな作法にしたがっているかと、プレゼンの上手下手にもよるものだ。それが、事業としての新規性や成功に直接的につながるものではない。だから、とくに落選した学生には、卒業後にとくに頑張ってほしい。まだ、神様はあなたたちを見守ってくれている。
 選ばれた学生は、27日には、最終発表会以上にさらに磨きをかけたプレゼンを期待する。