長女の知海(ともみ)は、京都のホテルで働いている。千葉県の公立高校を出てから京都女子大に入学。そのまま京都に居ついている。よほど京都が好きなのだろう。わが家にとっても、京都で宿が確保されているので、それはそれでたいへんに具合がよいことではある。
娘の住まいは、職場がある京都駅から近鉄電車で2駅。駅から歩いて5分。ホテルの仕事は、勤務時間が不規則である。遅番の時にも、タクシーですぐに帰れる便利な場所である。
いまのマンションは、一昨年、娘が交通事故で入院した際に、父親のわたしが”上京”して、京都の知り合いの不動産屋に掛け合って探してあげた物件である。
京都駅から近いのと、たくさん部屋があるので、わたしのほうが気に入って、半ば強制的に契約をさせてしまった。もちろん娘も大満足なのだが。
というわけで、娘は、ニ匹のフェレットとともに、3LDKの広い部屋に住むことになった。南向きの和室は、一部屋全部がクローク代わりになっている。贅沢な使い方をしているのだが、母親にとっては、娘の家がホテル代わりになっている。
就職した直後は、結婚式(ブライダル)のコーディネートを担当していた。そのとき、「プーゼ」(浦澤先生)でお花などもならっていたが、いまはクロークの部署にいる。数年前に昇進して部下ができたので、それはそれで悩みも多いらしい。
いつも、「いまの若い男の子は使えない!」と嘆いている。34歳にもなると、どこか、”おばさん化”が進行しているようにも見える。
そんな娘なのだが、数年前から、誕生日には花を贈り続けている。
大分メルヘンローズのバラ(わたしの命名品種)である。夏のシーズンに、Mヴィンテージ・コーラルを確保するのは本当は大変である。
そして、今年に関していうと、わたしは、バラを発送する日(誕生日の二日前)を忘れてしまうという大失態を演じてしまった。7月9日の午後になって、翌々日(11日)が娘の誕生日であることに気が付いた。
急いで大分の農場に直接電話入れたのだが、担当の安部さんからは、「先生、水揚げに時間が必要ですから、明日の発送になってしまいますよ。すいません」と謝られてしまった。
というわけで、誕生日の本日(7月11日)には、娘にバラが届かないことになってしまった。「すいません!」はわたしが言うべきセリフだった。
携帯メールに、「一日遅れの12日着で、いつもの花束が届くよ」とメッセージを入れておいた。
<追記>
と書いたところで。先ほど、PCを開いたら、メルヘンの安部さんから次のメッセージが、、、
小川先生
花束のご注文ありがとうございました。
10日にヤマト運輸のクール宅急便にて発送いたしました。
問い合わせ番号はXXXXXXXXXX です。
【ヤマト運輸】荷物お問い合わせシステム
尚、サイトに情報が反映されるまで時間がかかることがございます。情報が表示されない場合は時間をおいてご確認下さい。
12日にしかお届けできないとご連絡しておりましたが、私がお届け先は関東方面
と勘違いしておりました。京都ですので明日お届けできます。11日18-20時に
お届けの予定です。
お送りした花束の画像をこのメールに添付いたします。