日本マクドナルドの5月の全店売上高が対前年比で+2.1%、既存店売上高で+0.5%となった。15か月ぶりの快挙である。ただし、月次データをよく見てみると、前年(2012年)5月の全店売上高は-8.4%、既存店では‐11.0%である。大幅に落ち込んだ反動ともとれる。
冷静に考えると、基本的にマクドナルドの政策が変わったとも思えない。長期的なトレンドが転換したのかは、来月の実績を見てみないとわからない。
2013年5月の客単価が前年比で+3.2%となっていて、これが、既存店の売上高の回復に貢献してる。値上げの効果なのである。そして、2012年5月は、なんと!客単価が対前年比で-12.9%も落ち込んでいたのである。客単価が上がったのはその反動である。
たしかに女性のクルーにやや笑顔が戻ってきているようには見える。QSCは総合的に改善されているのだろうか?
今月の業績回復について、マクドナルド側の説明(2013年5月広報部HP)は、
「これにはお客様のお得感向上のための継続的な取り組みとして100円から200円の価格帯の商品を充実させた「Value Picks(バリューピックス)」の導入、人気定番メニューである「チキンタツタ」や柚子の風味が香る和風テイストに仕上げた「チキンタツタ和風おろし」の販売、Lセットご購入のお客様に「ポテトホルダー」を期間限定でプレゼントするキャンペーンの実施が大きく貢献しております。
と述べている。
さて、次月6月の月次データはどのようになるだろうか?上昇が継続するのか?ダウンターンに戻るのか?