今月号の『JFMAニュース』(2013年6月号)から、わたし(小川会長)がJFMAの新入会員を訪問するコーナーがはじまる。第一回は、花店チェーンの「プレジュール」(鈴木六三四部長)である。事務局の野口弥生さんと、東京銀座にある本社を訪問した。ちなみに、六三四で「むさし」とお読みする。
「プレジュール」の親会社は、酒小売り・デリバリー会社の「カクヤス」である。二年前に、「リンク・フローリスト」(今年、社名変更)が、「なんでも酒や カクヤス」に買収された。
M&Aの目的は、販売先の共有化と物流の活用である(鈴木さん)。現状では、酒販店などへの花販売で営業的なメリットが活かされているという。
フラワースクールから始まった同社は、渋谷マークシティ店など4店舗(アトレ四ツ谷、ウイング新橋、東京大丸など)で花専門チェーンの「プレジュール」を運営している。「クリスチャントルチェ」の日本代理店でもあった。
プレジュールの店舗運営のほかに、レストランなどへの業務用花のデリバリーとブライダルが基幹事業である。従業員は約50名。会社組織は、製作部門と営業部門に分かれている。店舗部門と営業部が半々ということだった。
詳しい事業内容は、今月号の鈴木さんへのインタビューで紹介することになる(野口さん担当)。
わたしの「リンク・フローリスト」の第一印象は、ベンチャー魂にあふれた企業だという点である。帰り際に、河野恵美社長(元リクルート、ユニクロ)と話す機会があったが、花の販売で新しいことにチャレンジしている(いまのところ、具体的な事業は内緒らしい)。
鈴木さんとの会話で印象深かったことを二点あげる。
JFMAへの入会動機を尋ねてみたら、「(JFMAが)何をしているところかよくわからなかったが、業界の動向を知るには、新しい情報が入ってきそうな気がしたので」という答えが返ってきた。フラワーバレンタインなど、「業界のパイを大きくする運動の中心にいる」ことがJFMAに興味を持った決め手だったらしい。「わたしたちが何をしている組織なのか?業界人でもよくわからいないんですう」と、元大阪の有名花店の店長だった野口さんにまで言われてしまった。これには、小川会長もショック!
二番目は、大いなる危機感の共有である。
このごろ、花屋さんの閉店が相次いでいる。「このままでは業界がダメになってしまうという危機感から、もっと勉強をしたいと思った」(鈴木部長)。31歳の若さで営業部長だが、鈴木さんの花業界歴はすでに12年。某電鉄会社の造園部門からスタートして、同社では7年目になる。プレジュール渋谷店の店長も経験している。
次回(7月9日)は、表参道の「こころ庭」でのイブニングセミナーに参加することを約束してくださった。また、お会いしましょう!