はじめての鍼治療、「M」(マゾ)のわたしは癖になりそう、、、

 元旦を除いて、今年に入って毎日、10KM以上の距離を走っている。2日から6日まで60KM。月間300KMは明らかにオーバーペースだ。一番の問題は筋肉が疲労していることだ。とくに右の太ももとふくらはぎが凝っている。さすがに怪我が心配なので、意を決してスポーツマッサージを探してみた。

 

 近所に整骨院などはあるが、基本的にランナー向けのサービスはなさそうだった。そこで、昨日の午前中に、親しい友人たちに「お願いメール」を出してみた。「良いスポーツマッサージをご存知でしたら、お知らせください!」

 都内に住んでいる10人ほどに出したところ、そのうちの3人からは具体的な情報とアドバイスをいただいた。自宅(葛飾区高砂)からか、法政大学(千代田区九段北)から通える場所で、同僚の平石郁生先生からいただいたアドバイスにしたがって、とりあえずグローバル治療院に行ってみることにした。

 ちなみに、いつも対応が素早い平石さんのアドバイスは、つぎのような丁寧な返信だった。

 「小川先生、僕が20年以上、お世話になっているスポーツトレーナーの方で、バレリーナやJリーグの選手を診たりしていた方がいます。僕はギックリ腰になると、いつもその方に診てもらっています。腕は確かです。但し、小川先生のご自宅からは遠いです。千歳烏山です。出張もしてくれますが、森下でしたっけ?までは難しいかと思います。どうしましょう?

 お手軽にであれば、グローバル治療院というチェーンが良いと思います。オリンピック選手等の合宿や遠征にスタッフを送ったりしていますので。」

 結局、緊急事態でもあり、後ろのアドバイスにしたがうことにした。

  

 グローバル治療院は、「てもみん」の系列である。スマホで検索すると、千代田区(麹町)や中央区(銀座)の付近に10店舗ほど見つかった。神楽坂や水道橋の近辺にも何軒かあることがわかった。

 午前中の仕事を終えて都営新宿線の市ヶ谷駅(ヘアカットの店)にいたので、そこから乗り換えなしで行ける「小川町(淡路町)」のグローバル治療院に選んだ。市ヶ谷駅からは3駅、神保町駅から歩いてすぐのところで、店舗は靖国通り沿いにあった。看板が出ていて見つかりやすい場所だった。

 はじめてだったので、まずは問診表にいまの通院理由と症状を記入した。走りすぎであることと筋肉の疲労度、ふだんの運動の程度などを用紙に書き入れた。ついで、紹介者として、平石教授(恵比寿店)のお名前も。一時間、税込み8800円のコースを選んだ。

 ゆったりした個室スペースで治療開始。簡単な説明があって、マッサージからスタート。疲労が進んでいる下半身を中心に30分ほど。わりに強いマッサージだったので、太ももやアキレス腱の周りを押されて「痛い!」と悲鳴を上げてしまった。

 

 40分ほど経過したところで、クリームを使った両足のマッサージのあとで、鍼治療の提案を受けた。グローバル治療院は、パンフレットによれば、アスリートなどの向けて「統合治療」を標ぼうしている。つまり、マッサージに限らず、鍼灸も治療手段として含めている。

 体に針を刺すのだから、ちょっと怖かった。しかし、「これだけ疲れているのだから、一度くらいは体験で受けてみるか」と考え直してみた。最初は、マッサージだけのつもりだったからだ。

 両足の太ももとふくらはぎなどに、左右合計で10本の鍼を打ってもらった。髪の毛ほどの細い針らしい。うつぶせの状態なので、どこに針が打たれているのかは、目で視ることができない。治療している若者からは、「痛くないです」と言われたが、実際にはやはり、ちくりと痛い部位もあった。

 不思議なことに、針を打つ時よりも、抜く時のほうが痛みを感じた。最初と最後に、アルコール消毒をしてくれた。「4分で穴がが塞がります」といわれると、何となく納得である。針を打たれて血が出ていないのか、心配だったからだ。こちらの恐怖心を理解してくれている。説明がていねいだ。

 

 さて、いまの時点で治療から半日が経過している。たしかに、下半身は軽くなったような気がする。これから、大学に出て学部生とローソンのフィールドワークの打ち合わせになる。そのまえに、軽く走ってみようかと思っている。きっと、鍼治療の成果は出ているだろう。

 昨日の体験を報告したところ、鍼治療が好きな女性が案外と多いことがわかった。鍼の快感にはまってしまうと癖になるようだ。わたしも、もしかして(笑)。