オランダ便り(山本清子さんから): 2013年1月のオランダからの輸出金額は前年と変わらず

 オランダの山本さんから、切り花と鉢物に関する統計の最新情報が送られてきた。欧州の経済環境が一段落したこもあり、2012年度は、輸出金額が落ち込まずに終わった模様だ。しかし、南欧への切り花輸出が低迷しているままではある。

切り花、鉢物の1月の輸出高は、2012年1月と同じとなった。

オランダからの切り花、鉢物の輸出は、今年の最初の月は去年と同じ額で€3億9300万となった。このことが、AalsmeerのHBAG切り花、鉢物の輸出数値で判明した。切り花の輸出は、2%縮小し、€2億4700万となった。この減少分は、鉢物輸出高が4%上昇(€1億4600万)したおかげで補填された。トップ10のうちの3つの顧客(国別は輸出高が落ちた。1月は、国と品目によって格差が、前年よりばらばらとなる率が少なかったが、マージンや利益結果に対する重圧は同じく強かった。

1月は、切り花鉢物にとっては、年間的にみて標準的な月ではない。したがって、オランダの切り花、鉢物の輸出業者については、1月の結果だけから、輸出高全体の結論は引き出せない。

切り花は、2%の縮小

切り花の輸出は、前年1月と比較して2%縮小した(€2億4700万)。前年は4%のプラスを記録しており、さらに1年前は、20%増しであった。上得意先国であるドイツは、€370万より多く(+5%、€8000万)購入した。トップ10のうち、上昇率として一番成長が早いのは、スイス(+9%、€900万)一番の下落幅が大きかったのは、イタリア(-15%、€800万)であった。2012年は、ロシア(+60%、€1500万)、ポーランド(-21%、€5700万)である。
 
鉢物は4%のプラスである。鉢物、花壇苗の輸出高は4%上がり€1億4600万となった。3%の増加(€4800万)となったのはドイツである。これは、切り花より少し控えめである。トップ10の中で最高成長を見せたのはノールウエー(+35%、€4500万)、一番縮小したのは、スイス(-11%、€4500万)である。2012年の1月は、ロシア(+53%、€4500万)、ベルギー(-20%、€8400万)。6%上昇し、€9600万となったのは、イタリアで輸出業者たちは、これは、偶発的なものであると考える。2012年には、南ヨーロッパの半島の輸出高は4%縮小し、€1億5700万となった。

大差

「去年と比べて少ないが、国、品目、販売ルートによって大きな差がある」との結論を、HBAG(Bloemen en Planten)のTom Bijleveld氏が出した。トップ10のうちの3顧客国への輸出高は、1月は、少なかった。英国(-4%、€5100万)、フランス(-2%、€4800万)、イタリア(-5%、1800万)であった。トップ10は、年間ベースで輸出高の80%以上を担う。ロシア(+2%、2000万)は、オランダよりの切り花、鉢物にとり4位の買い手で、イタリアは、この地位を決定的に失ったようである。
輸出高だけでは、国、顧客のタイプ、品目により大きく違いが出る利益率については、何も言えない。「全体において、利益成果とマージンに重圧が掛かっている。特に、南ヨーロッパにおいての債務期間は引き延ばされている。これは、クレジットマネージメントに余分な用心深さや、注意を必要とする」とBijleveld氏が語った。

出展:HBAG