朝5時に目が覚めた。時差が取れないままだ。走ろうと思って、ホテル(ノボテルのパリ東店)の窓から外を見ると、雪が舞っている。風もかなり強い。世界的に、氷河期に突入したのだろうか?
ホテルのロビーで9時に集合。メソンエオブジェ(デザイン展示会)の会場に向かう予定だ。しかし、まともにバスが会場に到達できるかどうか。今日は日曜日。交通渋滞はないはずだが。この雪である。
年に二回開催されるこのデザイン展には、ほぼ毎年来ている。花だけでなく、色彩や形状の世界的なトレンドを見るためである。近年、わたしの興味がファッションブランド全般に広がってきている。おかげさまで、ファブリック素材の使い方や色彩表現、ディスプレイのやり方を見る目が変わってきた。
少しはアート作品を見る目が進化しているせいだろう。数年前までは、この展示会の会場にいても、気持ちが高揚することがなかった。それが、ファッションに心が向き始めたら、対象に対する退屈さ(BOARING)が消えた。
とはいえ、雪が止んでくれないと、交通が麻痺したままだ。8時半を過ぎてはいるが、外はまだ暗い。パリは、緯度的には秋田くらいなのだろうか?冬の札幌みたいだ。