ランナーズのレース解説で、「ちょこっとトレイル木ノ芽峠+廃線道」(7月22日)福井県 という説明を見てしまった。廃線になった旧国鉄を舗装した道路を歩いて行くトレイルランである。昨年の参加者は、わずか48名。魅力的なフレーズはつぎのように続いていた。
「北陸トンネルが出来るまでの国鉄線路跡の舗装道路と北國街道木ノ芽峠の山道を巡る。九つ続く真っ暗なトンネルを抜け、遥か眼下に日本海を眺めるコース」(福井県南越前町)
最後のコース説明で、8日前の悪夢(奥秩父・小鹿野トレイルラン)が霧の中に去って行ってしまった。懲りないワンちゃんである。この時点で、気持ちは福井県の南越前町に行っている。
9つ目のトンネルを抜けて、眼下に広がる真っ青な日本海を想像してしまった。7月末である。大好きな夏の海である。もうその瞬間に、わたしの左右の指たちが、勝手にデジタルエントリーシートをタイピングし始めていた。
わたしが走っていくのは、木の芽峠である。「木ノ芽峠」(きのめとうげ)は、福井県の嶺北(越前地方)と嶺南(若狭地方)を隔てる峠。木嶺(もくれい)とも言い、「嶺北」「嶺南」の語源となっている。
ウイキペディアによれば、「国造が分立した時代には、木ノ芽峠以北が越国の領土で、木ノ芽峠以南がヤマト王権の領土であった。従って、現在でも木ノ芽峠を境にして、北側が北陸文化圏、南側が近畿文化圏となっている。(中略)
北陸本線は、険しい木ノ芽峠を避けて、海側の山中峠を越える杉津(すいづ)を経由するルートで建設されたが、1962年に、木ノ芽峠直下に北陸トンネルが貫通した。
この解説文を読みながら、北陸街道を日本海に抜けていく古道を、ひたひた走っていく自分を想像してしまった。
なお、7月の東京で、3つのレースを追加でエントリーしています。
(24) 7月 22日 ちょこっとトレイル木ノ芽峠+廃線道
約28km 男子 20歳以上
(23) 7月 20日 第1回夢の島ナイトラン
8km 男子 18歳以上
(22) 7月 16日 ベジタブルマラソン in 夢の島
10km 男子 40歳以上
(21) 7月 6日 第11回葛西臨海公園ナイトマラソンサマーステージ
10km 男子55歳以上
(20) 7月 1日 第5回嬬恋高原キャベツマラソン
21.0975km 男子 高校以上