サイゼリヤに行ってきました!!(8月18 日、木曜日)

 正垣会長の本を読んだので、サイゼリヤに行きたくなった。木曜日(18日)の夜に、白井市役所近くのサイゼリヤに行ってみた。夜の7時ごろである。夏休みのどまん中のせいか、ファミリーでぎわっていた。年寄り夫婦は、店内の雰囲気にやや違和感を感じた。

 どちらかといえば、わたしは和食派である。サイゼリヤと大戸屋のどちらかを選べと言われたら、ふだんなら、大戸屋を選んでしまう。
 市ヶ谷駅前の”TO THE HERBSにはよく行くが、それほどイタリア料理が好きなわけではない。法政の子がよくバイトをしているので、大教室でマーケティング論を担当していたころ、受講生の女の子によく声をかけられた!ワインを飲みに行っていたのだ。

 結婚したころ、パンが食べられなくて、かみさんによく文句を言われた。「パンって、おいしいのよ」。わかっているけれど、食べものの好き嫌いだけはどうしようもない。
 朝などは、どうしてもコメがほしくなる。これはいまでも変わらない。米国留学時代は、かなり我慢をしてパンやパスタを食べていた覚えがある。
 わたしにとっては、そんなイタリアンである。そんなわたしでも、市川にあったサイゼリヤのリゾットやパスタやピザは、おいしかったのだ。忘れられない味だった。さて、いまはどんな風に味が変わったのか。

 先週の木曜日。サイゼリヤへの来店は、およそ二年ぶりになる(だろう)。いつもは、新鎌ヶ谷の「アクロスモール」の一階入り口にある店に入る。スポーツクラブの帰りで、家に食べ物がないときに限定される。それも、ごくたまに昼に行くだけである。
 車を運転しているので、アルコールを飲んだ覚えがない。飲酒運転はしないので、この点は、千葉県警に表彰されるほどの優等生である。
 今回は、木下街道沿い(生活道路)脇にある路面店に行った。もちろん、ワインとグラッパを飲むためである。店に入ってすぐに、新鎌ヶ谷の店とは、客層も店内の雰囲気もかなりちがっていることに気が付いた。業態的には、この店はやはりファミレスである。35年前の市川二号店とは、かなり印象が違っている。
 当り前のことか。35年もたてば、店も商品もサービスも、経営者の考え方も、変わってしまうのは当然のことだろう。

 駐車場は比較的に混んでいた。ケーヨーD2では、苗物やガーデン用品など、よく買い物をする。お隣りだったから、建ってからはずいぶんと年数が経過しているようだ。20年以上か?内装が古い感じがする。
 入ってすぐ左側の禁煙席に案内された。ボタンを押さないとオーダーを取りには来ない。20代のお姉さんがやってきた。端末でのオーダー取りは、てきぱきしている。
 わたしが絶対に注文すべきアイテム! ミラノ風ドリアと生ハムを頼んだ。野菜サラダは、かみさんがリゾット(雑炊)を頼んだときに、セットでついてきた。やや甘めのドレッシングで。一緒に食べさせてもらった。 

 あった!あった! メニュー表に、イタリアのワイン「キャンティ」を発見。歓喜である。35年前に、市川のサイゼリヤ二号店にあったブランドだ。当時は、丸いボトルだった。現在のメニュー表にあったのは、通常の背の高いワインボトルだった。
 怪我をしたばかりだ。ボトル1本を開けるのは無理である。階段から落下の心配がある。アルコールは、グラス3杯まで。それ以上は、禁止されている。
 100円の赤(ハウスワイン)を二杯、頼んだ。カインズホームの「リコリコ」の味である。リコリコは、チリ産?アルゼンチン産?どちら産のワインだったかな?
 ワインの前に、キリンの一番搾りを飲んだ。この品ぞろえは、意外だった。標準は発泡酒だとばかり思っていたから。

 なつかしい生ハムに赤ワイン。生ハムは、極うすくでスライスしてある。ひとくち目の印象は、「塩気が強いなあ」だった。遠い昔の記憶をたどると、生ハムはもっと高くて、でも、おいしかったような気がする。正直に言えば、残念だった。
 経営者が捨ててきたものの痕跡を、見てきた気がする。生ハムの値段は、おそらく3分の一にはなっている。メニュー表もシンプルになった。記憶のなかにある発祥の地(市川市)にあったサイゼリヤと、いまを比較していた。
 35年の時間を飛び越えて、ミラノ風ドリアがやってきた。これは、逆においしくなったアイテムだ。食材に改良を加えて、極めつけに安い。かみさんが頼んだリゾットは、いまいちかな?
 わたしのような年寄りには、若い子たちが食べる味付けが合わなくなっているのかもしれない。さっきの生ハムの塩気といい、そう思ってしまった。

 最後に、グラッパを頼んだ(4杯目!特別ね)。値段の割には、とてもおいしい。全部で、アルコールが5アイテム、食事の皿が5枚。会計は、ふたりで3000円弱。アルコールを頼まなければ、2千円でたくさんおつりがきただろう。サイゼリヤは、やはり安い!
 問題は、夏休みで子供たちの騒音だろうな。ファミレスだからしかたがない。
 従業員も、ホール3人、キッチン3人?(見えないので推測)で、約120~130人の客に対応している。夕方の時間だから、ほぼフル回転である。
 品出しがやや遅れ気味だが、配置された人員からすれば、立派なものである。順番をまちがえずに、品出しをしてくる。中国のように、「はい、どすん」と、皿やグラスをテーブルに投げつけていくこともない。忙しいのに、笑顔も絶やさない。大切なことだ。 
 従業員一人当たりの人時生産性は、平均6千円を上回っている。そういうだけのことはある。

 満足な食事体験だった。2年ぶりのサイゼリヤ。お店の中がうるさくなければ、また行きたいのだが。わたしが客を選んでしまいそうだ。