卒業生チーム(並木、栗野、栗原)の書籍タイトルが、『28歳の仕事術』に決まった。栗野君からは、帯のキャッチも送られてきている。アマゾンでは、8月2日発売で、予約受付中となっている。初版は1万部とのこと。先週末に再校を読ませてもらった。よく売れる気がする。
栗野君からは、昨日になって、「文庫のサブタイトル、内容紹介、オビの文章が決まりました」とメールがあった。参考までに、本ブログに掲載する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
[書名]:『28歳の仕事術』
[サブ]:ストーリーでわかる! 失敗しないフレームワークの使い方
[オビ]:(大)どうすれば、うまくいくの?(小)“仕事のやり方を教えてもらえない人”のための等身大ビジネス・ストーリー(吹き出し)ビジネススキル、フレームワーク、仕事の段取り
[内容紹介]:「えっ! 私がリーダー?」--突然、新製品開発を任された主人公。失敗せずに、チームを動かすには、どうしたらいいの? 「仕事のやり方を教えてくれる人がいない」と悩む人に向けた等身大ビジネス・ストーリー。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いかがでしょうか?
この後に、わたしが昨日、NKKチームのために書いた「監修者あとがき」を添付します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「監修者あとがき」 『28歳の仕事術』日経ビジネス人文庫、2011年8月
法政大学ビジネススクール教授 小川孔輔
良い仕事ができるために必要な条件が3つあります。仕事に対する基礎的な知識、人的なネットワーク、そして、仕事を完遂するための胆力です。20年近くビジネススクールの教員として、本書に登場する主人公たち3人(篠崎さん、大島君、森下さん)のような若い社会人学生を見てきました。大学院のクラスルームやプロジェクト研究では、わたしがチームの指導者である八幡部長やコンサルタントの神保氏のような立場にあったわけです。
長い間の経験で気がついていることがあります。仕事を任された若者が最初に当惑するが、そもそも仕事の進め方がわからないということです。仕事を遂行する上で頼りになりそうな便利な道具(本書で紹介される「フレームワーク」)が見つからないために、若者たちは右往左往することになります。きちんとした教育制度を持っている会社であれば、上司がOJTで教えてくれることも多いのでしょうが、一番の近道は、良質なビジネス書をたくさん読むことです。考える力が鍛錬され、仕事を進める上での自信につながります。
本書は、そうした向学心旺盛な若手社員に向けて書かれています。類書にない特徴としては、大学院で学ぶレベルの知的な仕事の道具(フレームワーク)を、図解付きでわかりやすく紹介していることです。一般のビジネス書でも、基礎概念は一通り説明されていますが、使い方をていねいに実践的に解説してくれているわけはありません。リアルな物語仕立てで、人気商品のリメイクプロジェクトを疑似体験しながら、おもしろおかしく読めるというのも本書のセールスポイントです。
著者の3人は、わたしが校長を務めている法政大学ビジネススクールの学生たちです。女性中心に編成された「『ダイノス』プロジェクト」と異なり、「『28歳の仕事術』執筆プロジェクト」のメンバーは、全員が男子学生です。大学院入学前に栗原君が勤めていた大手玩具メーカーが、ZAIN社のモデルです。卒業後に中小企業診断士として独立している並木君が、主としてフレームワークの図表・概念の説明を担当しています。物語のプロットとストーリーの進行は、3人で相談しながら栗野君が全体をまとめたものだそうです。
同じ世代に属する若者たちが、大学院に入学する前の3人がそうだったように、会社や仕事で悩んだときに助けになる本を書きたかった。「本書を読むことで、仕事のやり方を考えるきっかけになって欲しい」という思いが、執筆者3人からのメッセージです。
2011年7月4日