「晴れの舞台を感動的に演出したい!でも、先立つものが…」。気になるのはやっぱり費用。他の人はいくらかけてる?リーズナブルに済ませるとしたら、どこを削ればいい?ウェディングコストのウラ側を探ってみた!
引き出物、料理、演出…結婚式場は、いったいどこで儲けを出しているのか?
人生の一大イベントである結婚式。
不況ゆえに地味かと思いきや、2010年の平均費用は325.7万円(結婚情報誌『ゼクシィ』調べ)。なぜこんなに高いのでしょうか?
「結婚式ビジネスはお葬式と同じ。葬儀で棺をグレードアップすると一気に費用が膨らむように、結婚式も追加オプションで利益をあげているんです」
と解説するのは小川孔輔先生。たとえば某式場の場合、音響のグレードアップで7万円、ビデオ撮影で15万円。こんな感じでオプションをつけていくと、あっという間に300万円に!
結婚費用を節約するなら、どこを削ったらいい?
では、オプションを我慢すれば節約できる?
「いえいえ。じつは挙式費用の多くを占めるのは“料理”。招待客は平均70人で、一人1万8000円が相場なので、料理だけで126万円もかかる計算です。これは挙式費用全体の約4割に当たる額。だからオプションを細かく削るより、料理の費用を下げたほうがずっと節約になりますよ」
そもそも、結婚式の料理の1万8000円という相場は割高な気が…。
「食材から推測すると、原価は8000円前後。その点では一般の飲食店の利益率と変わらないと思います。ちなみにこの価格で済んでいるのはフレンチだから。結婚式は一度に大人数に料理を提供する必要があるので、和食でお刺身などの生ものを出すと、食材管理にコストがかかってかえって割高になる。そう考えると、フレンチというのは妥当」
もし料理のグレードを落としたくないなら、どこで節約したら?
「“招待客”を絞ればいいんです。人数を減らせば、引き出物などの費用も安く済むので一石二鳥です」
人数はこじんまりで、中身は充実。コレがリーズナブルな結婚式への第1歩。
低コストで思い出に残る最強ウェディングはコレ!
では、どこで挙式するとリーズナブル?
「それは“レストラン”です。披露宴は専門式場やホテルのバンケット、ハウスウェディングなどいろいろなタイプがありますが、平均費用を比較すると、レストランウェディングが低コスト(表参照)。
「レストランは結婚式用設備がないので、自分たちで手作り演出が可能。そのため用意されたオプションを追加していくより割安になる。さらに、店の大きさによって招待客も制限されるので総費用も抑えられます」
さらに先生は奥の手を紹介。
「一番安く済ませたいなら“海外挙式”。招待客の数が限られるので必然的に費用が抑えられるし、個性的で思い出にも残りますよ」
お金はかけずに心に残る結婚式をしたいという人は、選択肢に加えてみては?
式場タイプ別の平均費用(円)
(「楽天ウェディング」「ゼクシィnet」を参考に編集部が作成。
2011年6月10日時点でのデータ)
海 外 140万4000円
レストラン 260万円
専門式場 306万円
ホ テ ル 330万円
ゲストハウス370万円