大田市場にて、個人(チーム)の努力でどこまで花の価格が下支えできるか、チャレンジしてみた。先ほど任務が完了した。わたしは、朝6時、千葉の自宅から車を運転してきた。せりが始まる7時には、協力者の松島専務と守重副会長とオークションルームで合流した。
学者さんゆえ、お金も知識も無い。だから、チューリップに的を絞った。むかし、カリフォルニアのアンディ松井が、「小川先生、市場の需要の10%を取れれば、価格はコントロールできますよ」と言っていたのを思い出した。だから、チューリップに絞って、まとめて買いを入れた。
ゼントクの伊藤副会長に頼んで、チューリップを2千本(40ケース)、先取りしていただいた。せりで価格が1本20円を切るようなら、最大60ケースを落としていただくことを追加していた。
約束していた先取りで、大田花きで62ケース(3100本)を仕入れた。全部では、100ケース弱である。本日は入荷が減っていた。情報を集めたところ、予想では、チューリップは800箱(4万本)。通常はその2~3倍である(事実は不明だが)。
先週の金曜日は、1本の底値が1円だったので、月曜の入荷量が激減していた。先取りでせりに出る数量を減らしておきたかった。せりに出るのは200箱くらいに。いまのところ、結果はわからない。
7時にせりが始まった。中国の神馬(輪きく)などは、1本が1円!しかし、国産ものはこじっかり。となりの新潟のチューリップは、平均価格が、30円~50円を上下している。数量もすくなさそうだ。
どうやら、目標は達成された。先取りでの消化はそこそこ実を結んだようだ。3人チームで予約したチューリップ以外に、伊藤さんはかなりの量を引いている。
買い取ったチューリップは、宅配便で配送を手配した。宅配の料金は後払いだが、お花はわたしからのプレゼントである。わたしは1500本を引き取った。100本ずつ14人に。現物をいま大学院の研究室に抱えたきて、数人に配っている。
こうして買ったとしても、花屋さんの商売を邪魔してはいけない。ふだん買わない人に、だから無償で配っている。フラワーバレンタインの前日と同じやり方である。フラワーサンタクロース!
午後の便で、東京、神奈川、埼玉など、関東圏を中心に、花は全国に届けられる。明日か明後日には、箱単位で届くことになる。早い春を楽しんでください。
大学院でさきほど偶然に、高田朝子教授とお目にかかった。もちろん、にわかお花やさんのご主人は、車の中からチューリップを取り出してきて、彼女に手渡した。
朝子さんからは、いまメールがあった。リビングに早速、黄色とピンクと白のチューリップ30本を飾りました、と。すてきな写真が添付されていた。楽しんでくれていますね。
チューリップ大作戦、う~ん、やはり朝からだから疲れたなあ。