大震災について、少しだけ明るいニュースも発表されている。電気やガス、水のパイプラインが寸断されていた東北地方3県で、明後日の18日には電力の供給が開始されるらしい。雪が降っているので、夜の冷え込みがきびしいだろう。
法政大学の一部建物に破損があった模様で、大学のビルには入室が許されていない。秘書の福尾(美貴子)は、倒壊した研究室の書棚の様子が気になるらしい。事務主任の江原君(自宅待機)に、立ち入りの許される日などについて、確認のメールを送っている。
片付けに行きたくとも、余震もあって危険な状態にあることに変わりはない。わたしも、学生の成績に対する問い合わせや、来年度の授業開始の準備などは、江原くんや石島・村上先生と、メールで情報を交換している。わずかながらだが、最低限の業務は遂行できている。
これでネットワークがダウンがしていたら、決定的に孤立することになるだろう。インターネットがつながっていることで、恐怖感は多少なりともやわらいではいる。
こうして自宅待機しているわけだが、わたしにできることはなんだろうか。年齢的にも60歳。若さも腕力もないので、被災地に救援のために駆けつけるわけにもいかない。せいぜい、困っている人たちに迷惑をかけないことだろう。
(1)できるだけ動かないこと
買い物で車を動かしたりすると、ガソリンを使ってしまう。家にいて部屋を移動すると、暖房を使ってしまう。節電に協力するには、ひとつの部屋から出ないことだろう。だから、じっと原稿を書くか、本を読んでいる。そして、ブログを書いたり、メールをチェックしたりしている。
(2)経済的な活動は行わないこと
少しだけだが、何社かの株式を所有している。市場は気になるので、株式の値動きは見ている。しかし、こういうときは、売り買いは絶対にしない。狼狽売りに走るひとがいると、積み重ねが市場全体の不安心理を煽ることになる。
銀行のATMの前にも行かない。いまの手持ちの金で、しばらくは生きていくようにする。不要不急の経済的な行為は行わない。景気へのマイナスは、インフラが整って、来月にでも入ってから挽回に貢献すればよい。
(3)メールや電話は元気付けのためにする
昨夜、震度6の余震が静岡地方であった。次男(まつぎ)が、新幹線の運転研修で三島の寮にいる。心配でメールを送ったり、「この携帯メールシステムは、使わないでください!」と怒られた。
たしかに、みんな同時に送信すれば、システムがダウンする原因にもなる。比較的すいているような時間帯で、励ましと互いの安否の確認のためにだけ、携帯は使うことにしよう。
(4)その他、間接的な貢献のために知恵を絞る
いま、日本マーケティングサイエンス学会、代表理事の片平さんから、理事たちに向けてメールがあった。学会(JIMS)として、被災地に義援金をおくろうという呼びかけである。賛成である。
また、明日は、日本フローラルマーケティング協会(JIMS)の有志メンバーが麹町の事務所に集合する。花の業界として、被災地に向けてできることを話しあうつもりだ。
以上、あまりよい考えは思い浮かばない。わたしと同じ自宅待機者の皆さんは、どうしているのだろうか?ちなみに、明日は上京します。