「とことんオーガニック」での基調報告+対談(徳江・小川対談のシナリオ)

 来る3月15日に、徳江(倫明)さんと小川が「とことんオーガニック」で基調講演を行う。ふつうのやり方ではおもしろくないので、「対談形式でやろう!」と事務局長の西郷さんから提案があった。徳江さんからの論点整理のメモに応えて、わたしはメールで返答した。



 ややお遊びになってしまうが、「舞台裏のメモ」を公開する。

 ふたりのオープニング対談が、シナリオの通りに進行するかどうかは、いまのところ保証ができない。 以下の対談シナリオは、「性格も仕事もきちんとしている」対談相手の徳江さんが、素案を作ってくれている。わたしは、それに、「→」でレス(ポンス)を書き加えているだけである。
 「どちらが学者がわからないよね(笑い)」と、仲介者の西郷さんをテーブルの間に挟んで、学者のわたしが、事業家の徳江さんと打ち合わせをしているときに作ったメモらしい。
 わたしは、最近、対談時にメモをとらなくなった。話しているときに、別のことを考えるようになったからである。

 そういえば、先週は、NTTdocomo(技術部)の内部で講演を依頼されたが、参加してくれたdocomoのも若手社員は、PCでわたしの話とコメントをメモしていた。
 たしかに電子的にノートでメモをとると、記録作成が二度手間にならない。そうしたよいこともあるが、重大な情報を見落としてしまうこともある。
 器用にブラインドタッチでキーボードを打っていると、話し相手の微妙な表情の変化に気がつかないことがある。PCでメモを作成していると、そのリスクがやや高まる気がする。わたしは、メモは誰かにとってもらうことを選ぶようになった。 なんとなくだが、相手に失礼が気もする。気のせいだけかもしれないが。
 
 さて、以下は、一昨日、わたしから徳江さんに返したメールの添付文書である。
 なんとなくの雰囲気と対談の流れを理解していただきたい。いずれにしても、基調講演と対談がどう展開するのかは、??である。

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 基調報告&とことん対談(徳江シナリオ)
 
 「オーガニックはマーケットインかプロダクトアウトか」
 (小川の意見付加: →の後のコメントと 黄色のマーカー部分)
 
 進行 リードは徳江が行う。
 基調報告についての進め方の説明とおおよその論点について

 初めに 小川先生15分:マーケットインの立場から見て
 今回の調査報告の内容から、日本の消費者のオーガニックに関する意向の特徴などを説明。

 「マーケットイン」 消費者の特徴
1. オーガニック、特別栽培、エコファーマー等の認知度(資料1) → OK
2. オーガニックに対する満足度は高い(資料2) → ただし、利用しないとわからない。まだ市場はニッチである。
3. 情報の入手先(資料3)⇒選ぶに足る情報がない。正しいオーガニック情報、啓発がない。⇒消費者は選べない    → OK
4. 日本の消費者は利己的要因が強い    → 後述(欧州的ではなく、米国的である。つまり、社会性を評価する段階にない)
 
 徳江15分:
 プロダクトアウトの観点から、今回の調査報告(OMR)の内容から日本の有機生産者を語る

 生産者の特徴
1. 生産者の環境意識、安全なものを提供したいという意識は高い(資料1 図Ⅳ-5-6) それに比較して小売業者の意識は低い
  → 小川のコメント 売り場(オーガニック)を広く取ってももうかっていないため
    もともとが、青果の売り場そのものが利益が薄い
2. 生産者がオーガニックを始めた理由の21%は農薬による直接的被害の経験(〃) 農薬を使いたくないのは消費者の安全もあるが、その直接的被害者は農家、きれいな野菜が食べたいも、安全がいいも消費者ニーズだが?
  → 消費者は、このこと(生産現場)がわかっていない
 

 おあとは、3月15日、シンポジウム会場の「憲政記念会館」にて