九州大田会講演「生き残りのためのマーケティング戦略」(講演レジュメ)

 九州大田会総会の講演者として招待されている。主催は、九州大田会と㈱大田花き。「生き残りのためのマーケティング戦略」というテーマで講演を依頼された。場所は、JA九重町飯田(大分県)の2階会議室。メルヘンローズの小畑さんからの招聘である。レジュメをアップする。

 <講演レジュメ>

1 はじめに:2社の戦後といま
 ・ 小さな町の小さな呉服屋の話
   昭和28年: 島村呉服店 ~ 「ファッションセンターしまむら」
 ・ 老舗の八百屋が食品スーパーになるまで
   昭和32年: 八百幸商店 ~ 「ヤオコー」
 ・ 二社は、なぜ生き延びてきたのか?

2 生き残ってきた生産者たちは誰か?
 ・ アーノスキー夫妻@テキサス
 ・ アンディ松井@カリフォルニア
 ・ 斉藤園芸@チェンマイ(タイ)
 ・ 伊藤君@富山県
 ・ 宮川君@熊本県
 ・ 小畑さん@大分県

3 どのようにして生き残ってきたのか?
 ・ 自分の住処を変えた 斉藤さん
 ・ 作る品目を変えた アンディ松井
 ・ 世界の動きに学ぶ オランダ~伊藤君、米国~宮川君
 ・ 自然との対話、小売りとの提携 アーノスキー夫妻
 ・ 技術的な突破口を求める

4 学者はどう言っているか?
 ・ 経営戦略論の視点から
    マイケル・ポーター先生の論拠
 ・ 3つの基本戦略
  ①コストを削減する(作り方を変える、規模拡大する、トータルで考える)
  ②差別化をする(品種・品目、品質、サービス)
  ③集中する(品目、販路、対象顧客、地方市場)
 ・ それ以外の方法はあるのか?
  ① ネット戦略(小さな生産者や産地でも、ネットを通して小さく商売ができる)
  ② ローカルブランド戦略(直売所、全国デビュー版)
  ③ 環境対応戦略(環境をブランド化する、例:池内タオル@今治)

5 5つの未来環境をどのように読むか?
  ① グローバルな花産業の未来
  ② アジアと中国、そして、日本の国内産地
  ③ 卸(中間)市場の動きは?
  ④ 小売業の未来は?
  ⑤ 花という商品・サービスの将来は?

6 3つの仕事のスタイル
   ① 過去の栄光と遺産を食い潰す
   ② 現在の生活を支える
   ③ 未来の夢にかける!
    ・子供たちの世代に、「種子」と「技術」と「事業」を残す
    ・記憶に残る仕事を終えておく
    ・大きく儲けるために、未来に投資しておく