オランダ・スキポール空港で、ヴァレンタイン用のバラの花からコカインが見つかる

ちょっと怖い話である。米国マイアミのエアポートで、しばしば麻薬犬を見たことがある。コカインを密輸するひとがあとを絶たないからであるが、送り元はいわずと知れたコロンビアである。しばらくそんな話があったなと忘れていたところ、オランダでコカインの密輸が摘発された。押収されたのは、ヴァレンタイン用のバラの箱からである。


山本清子さんからのニューズリリースである。

 「Schiphol空港でヴァレンタイン用バラよりコカインが発見される」
(2010年2月10日)

 前の日曜日にSchiphol空港で、2万ロットコロンビアのバラが接収された。箱の中にコカインが隠されていた。
 コロンビアより送られたバラの中に、9キロのコカインが隠されていた。このことが、先週の日曜日にSCHIPHOL空港でわかった。200箱の前後に20グラムのコカインが隠されていたと法務省が発表した。刑事達が一日中、箱を切って麻薬を取り出す作業を行なった。(Foto: Nationale Recherche)

 ガレージにダンボール箱に入った麻薬
 コカインの輸送に関して、2人のLeiderdorp(注:オランダの地名)の住民が逮捕された。そのうちの1人は,花の輸入業者である。さらにに、36歳のLisse(注:同地の地名)の住民も逮捕されたが、後に釈放された。家宅捜査が行なわれ,€6万5300とコンピューター、経理書類を押収した。Leiderdorpのガレージには、コカインの入ったダンボールの箱が見つかった。これは、前回の発送品よりのものであろうと見受けられる。

 米国人がマイアミで逮捕されることは、さもありなんだった。しかし、オランダ人、しかも花の輸入業者がそのような企てをするのは、どうかなである。彼らが経済的に困窮していたからなのかもしれない、と考えこんでしまう。
 もともと、オランダ人は麻薬に対して節操がないところがある。東インド会社の発足以来、海を渡って仕事をしてきた歴史がある。商売倫理・商売道徳はやや自由である。
 「飾り窓」(売春)の文化をもっており、規制に関して敵対的な人たちである。とはいえ、コカインか、、、と思ってしまう。